人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

頭脳警察『銃をとれ』ほか

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頭脳警察は1969年パンタ(ヴォーカル)とトシ(パーカッション)により結成。72年のファースト以後75年までに6枚、現在も再結成し活動中。ご紹介の曲はすべて「頭脳警察1」から選んだ。まず、頭脳警察といえばこの曲。

『銃をとれ』

銃をとって叫べ 誰に俺達が裁けるのかと/銃をとって叫べ 誰が大地を汚したのだと
無知な奴等の無知な笑いが/嘘で固められたこの国に響き続ける
銃をとって叫べ 子供だましの伝説にゃもう誤魔化されやしない
あいつらには何もわからない 顔も見たくない
人のために死ぬなんて真っ平ごめんさ だから銃をとれ
俺の手はもう引き金にかかってるんだから だから銃をとれ
(作詞作曲・パンタ)

次の曲も不穏な革命歌の名曲。

赤軍兵士の詩』

俺達の地球が食い荒らされて 疲れた太陽が昇るから/俺達はゲロみたいに出て行った 暗い街へ凍った街道へ
冬だって冷水で洗われる 俺達赤軍は真っ赤な夏の子だ/10月ってのにもう雪に見舞われ 1月心臓は張り裂けんばかり
解放ってな言葉を呟いたっけ 氷をバリバリ食べながら/ケモノみたいな口つきした俺達は 人でなしの赤旗についてった
夕暮れ麦畑に赤い月が溺れる 暁かと思えば火事だった/それでも朝は来たけれど 解放ってやつはまだ来ない
雨にこわばった肉体と 氷でささくれた心臓と/血の染みついたからっぽの手を持って
俺達てめえらの天国覗いてやらあ
俺達てめえらの天国覗いてやらあ
(作詞作曲・パンタ)

最後はへルマン・ヘッセの詩「ごきげんよう浮き世夫人よ」1944を大胆にアダプトしたもの。

『さようなら世界夫人よ』

世界はがらくたの中に横たわり/かつてはとても愛していたのに
今僕らにとって死神はもはや/それほど恐ろしくはないさ
世界は僕らに愛と涙を/絶え間なく与え続けてくれた
でも僕らは君の魔法には/もう夢など持っちゃいない
さようなら世界夫人よ さあまた/若くつやつやと身を飾れ
僕らは君の泣き声と君の/笑い声にはもう飽きた
(ヘッセ原詩・高橋健二訳/改訳作曲・パンタ)

実は筆者は高校の発表で上記3曲ギター1本で歌ったら登校拒否だったのに音楽だけ8もらった。若いってこわい。