人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

P-モデル P-MODEL - イン・ア・モデル・ルーム In A Model Room (Warner Pioneer, 1979)

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P-モデル P-MODEL - イン・ア・モデル・ルーム In A Model Room (Warner Pioneer, 1979) Full Album : https://youtu.be/AY8W6k7nfNw
Recorded at Sunrise Studio, Freedom Studio, Electro Sound during Spring 1979
Released by Warner Pioneer Records, K-10017-W, August 25, 1979
Produced by 佐久間正英
All Tracks Arranged by P-Model
(Model One)
A1. 美術館で会った人だろ ART MANIA (作詞・作曲/平沢進) - 3:04
A2. ヘルス・エンジェル HEALTH ANGEL (作詞・作曲/田中靖美) - 2:27
A3. ルームランナー ROOM RUNNER (作詞・作曲/田中靖美) - 2:28
A4. ソフィスティケイテッド SOPHISTICATED (作詞・作曲/平沢進) - 4:23
A5. 子供たちどうも FOR KIDS (作詞/平沢裕一, 作曲/平沢進) - 3:27
(Model Two)
B1. KAMEARI POP (作詞・作曲/平沢進) - 3:52
B2. サンシャイン・シティー SUNSHINE CITY (作詞/平沢裕一, 作曲/田中靖美) - 2:02
B3. 偉大なる頭脳 THE GREAT BRAIN (作詞/平沢進, 作曲/安部文泰(ノンクレジット)・平沢進) - 1:58
B4. ホワイト・シガレット WHITE CIGARETTES (作詞・作曲/平沢進) - 3:13
B5. MOMO色トリック PINKY TRICK (作詞・作曲/平沢進) - 3:14
B6. アート・ブラインド ART BLIND (作詞・作曲/平沢進) - 2:37
[ P-MODEL ]
平沢進 - vocals, guitar, synthesizer
秋山勝彦 - bass, synthesizer, backing vocals
田中靖美 - organ, synthesizer, sequencer, backing vocals
田井中貞利 - drums

(Original Warner Pioneer "In A Model Room" LP Liner Cover & Ltd. Pink Disc Model One Label)

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 日本のポスト・ロック、パンク/ニューウェイヴしてはイエロー・マジック・オーケストラのデビュー作('78年11月)、遠藤賢司の『東京ワッショイ』('78年12月)、シーナ&ロケット(当時の名義)のデビュー作('79年3月)、パンタ&HAL『マラッカ』('79年3月)、V.A.『東京ロッカーズ』('79年4月)、V.A.『東京ニュー・ウェイヴ79』('79年4月)に続き、ムーンライダーズ『MODERN MUSIC』('79年10月)や四人囃子『NEO-N』('79年11月)に先行し、アンダーグラウンド・シーンからの純粋な新人バンドとしてはリザードの第1作('79年11月)とともにもっとも早いデビューを果たしたアルバム。ヒカシュープラスチックスフリクションザ・ルースターズの単独デビュー・アルバムは翌'80年、INU、ザ・スターリン暗黒大陸じゃがたらのデビュー・アルバムは'81年~'82年になり、紆余曲折ありながら'86年まで年1作のアルバム発表を続け、平沢進のソロ活動を挟んで'92年~'99年の再結成があり、2004年、2014年にも一時的再結成により存在感と根強いファンの存在を示してきたバンド。このデビュー・アルバムはP-MODELの作品中でもストレートなロック色が濃いものですが、その後のアルバムを聴くとニュアンスに変化はあれデビュー作に可能性の萌芽のすべてが詰まっていると感じさせられます。今では何だったんだろうと不思議ですが、当時のライヴは観客の無意味な敵意とバンドのあからさまな挑発で緊張感を孕んだ、ヒリヒリしたものだったのも思い出されます。