人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

蠱惑的美女ジャケ

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さて毎回ご紹介している昔のロックのジャケットですが、1970年前後の数年間に集中しています。ジャズならもう10年早いところで、そのジャンルの全盛期はやはりジャケットも冴えている。これらの作品も決して大衆的人気を勝ち得たとは言えませんが、気がつけば40年あまりのロングセラー、という塩梅です。40年持ったらあと20年は語り継がれるでしょう。

●クェラ・ヴェッキア・ロカンダ「歓喜の時」Quella Vecchia Locanda'Il Tempo Della Gioia'1974(It)
LP時代に伝説的廃盤だったこの作品、日本発売された時はジャケットにも惹かれ期待大で購入しましたが「これがプレミア30万?」と早々に手放してしまいました。20年ぶりにCDで買い直したら実にいい。イタリアのクラシカル・ロックの名作という定評にやっと合点がいきました。

●ワパスー「ワパスー」Wapassou'(same)'1974(Fr)
フランスの不人気カルト・バンドのデビュー作。ヒューヒューいうシンセサイザー、たどたどしいギター(女性)、大仰なヴァイオリンというロック・バンドにあるまじき編成。なぜ不人気かというと90年代始めにも本国初回盤LPが定価以下で出回っていたからで、カルト・バンドなのは評価だけは高い(定期的にCD再発)ことで実証済み。私の愛聴盤は4作目の「ルドヴィッヒ2世」。美しいんだか変な音楽なのか、感覚が麻痺します。

●キリング・フロアー「アウト・オブ・ウラヌス」Killing Floor'Out Of Uranus'1970
ブルース・ロックなのにギターがなぜかパブ・ロックで、Dr.フィールグッドやギャング・オブ・フォーみたいにガリガリのコード・カッティングで押し通す。突然変異ながら珍品以上の価値あり。

●ゴング「ユー」Gong'You'1974(Fr)
プログレ=サイケの巨星ゴングは別ジャケットが多数あり、この代表作もオリジナルは宇宙空間にピラミッドでした。

以上、どれもジャケットのイメージ通りです。食指が伸びますか(笑)?