人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

(6)映画「Yes! プリキュア5GoGo」

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前作は鏡の国で今回はお菓子の国。女児向けわかりやすさもこうなると潔い。「映画Splash☆Star」までの試行錯誤の時期はひとまず過ぎたんだな、と思わせる。だが翌年3月には初の映画独自企画で全プリキュアが登場する「映画プリキュアオールスターズDX」の公開が予定されているのだった。好評だった「Yes!プリキュア5」2作の勢いで次作のテレビ・シリーズにつなげる意図が見える。

今回は映画第5作「映画Yes!プリキュア5GoGo お菓子の国のハッピーバースディ♪」08.11・監督=長峯達也・東映配給・70分、興収データなし、併映短編は予告も兼ねて「ちょ~短編 プリキュアオールスターズGoGoドリームライブ」監督=大塚隆史・5分。
テレビ・シリーズは前作のプリキュア5に少女妖精のミルクが人間体で加わって(ミルキーローズ)6人になった。現在までは1作品あたりの最多人数になる。また前説でココとナッツがお子様のためにミラクルライトの扱い方を説明するようになった。椅子の上に立ってはいけないそうだ。

物語はココとナッツの棲むナッツハウスの庭で手作りケーキでのぞみ(ドリーム)の誕生会が開かれるところから始まる。すると巨大なオーヴンが落ちてきて、デザート王国のお姫様チョコラがエターナルの幹部ブンビーに追われてくる(オーヴンは次元移動装置)。ケーキはブンビーによって化け物「ホシイナー」に変えられ、戦闘で呪縛を解くがケーキはブンビーに持ち去られる。
チョコラはデザート王国にプリキュアたちを招待するが、王国は貪欲の魔人ムシバーンに操られた女王とムシバーンの配下によって支配されていた。プリキュアたちは次々にお菓子の体に石化され、精神操作されたココもドリームの命を狙う。ドリームの決死のキスでココの呪縛は解け、女王の呪縛もドリームの活躍で解いてプリキュアたちは元の体を取り戻し、ミラクルライトの力でムシバーンを浄化する。

と、プリキュアでは空前絶後のキスシーン(テレビ、映画問わず。現時点では)があるのもこの作品の特徴か。バトル面では前作のダークプリキュアとの死闘には及ばない。
玩具売上高は「GoGo」も105億円を維持。シリーズ切り替えに映画「オールスターズ」とはいいアイディアだった。(続く)