掲載アルバムは、
○「マジカル・ハプニングス・ツアー」1968.7(画像1)
○「クラシカル・エレガンス バロック&ロール」1969.5(画像2)
○「アウトサイダーの世界」1970.5(画像3)
○「引潮・満潮」1971.8(画像4)
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の全4作が所属レーベルの東芝から出たが、東芝からはさらに変名の洋楽インスト・カヴァー盤「ハプニング・ポップス'68」1968.10があり、フラワーズ、モップス、カップスをLP2枚組に収めたライヴ盤「ロックン・ロールジャム'70」1970.4にも参加。さらにバンド末期(とはいえその後も活動を共にするが)の71年にはカセット・レーベルのアポロンから洋楽カヴァー・アルバム「決定版!R&Bベスト16」「伊東きよ子とザ・ハプニングス・フォー」をリリース。数年前にもオリジナル・メンバーでBSの音楽番組に出演、新作も発表。気迫ある現役感と余裕の貫禄を見せた。
シングル8枚中7枚をクニ河内の自作で通したハプ・フォーだが、アルバム第一作はシングル曲以外大半が洋楽カヴァー。だがピアノ/オルガン・トリオの編曲で見事にダンサブルに仕上げている。
第二作の素材は流行の洋楽をバロック音楽アレンジで聞かせる、というもの。彼ら以外にはこんな芸当は無理。
シノ篠原加入で2キーボードになった第三作は出世をテーマにした全曲オリジナルのパロディGS演歌。最終作は人の誕生から死までを描いたシリアスなプログレッシヴ・ロック大作。
…というバンドだった。冗談と本気の境目がつかないのだ。