人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

サンハウス、その他のエッセイ

○コメントと断片より

(1)はじめまして。もうこのヤードバーズ版「トレイン・ケプト・ア・ローリン」は「レモンティー」という邦題でいいんじゃないかと思います。ただ、正確にはサンハウスは映画「欲望」でヤードバーズが「トレイン~」を改作演奏した「ストロール・オン」がベースです(メンバー証言)。このブログの今年7月28日に「サンハウスの元ネタをさぐる」という記事にまとめました。よければご覧ください。

(2)ジュリーは20歳(タイガース)と30歳(ソロ)で2回も頂点に立っているからね。ミュージシャン(歌手)なんて普通は生涯に一度ピークがあればいい方だ。それを思うとやはりスーパースターだったね。
ハプニングス・フォーはリーダーのクニ河内さんが90年代にNHKの子ども番組の音楽をやっていたり、CM音楽手掛けていたりするから、意外に浸透しているかもしれない。CM音楽家になったロック・ミュージシャンもけっこう多いよ。

(3)羨ましい限りです。サイケ時代のモップスはライヴ盤もありませんし、ダイナマイツのように発掘される見込みもないでしょう。デ・スーナーズは第19回で取り上げます(執筆済み)が、アルバムの出来からでは軽く触れるにとどめました。ここら辺が後追い世代の限界です。

(4)聖書は部分的な一節だけが一人歩きして曲解される例も多いですから注意が必要です。例えばパウロ書簡の「働かざる者喰うべからず」は典型的で、パウロは弟子の伝道師たちが派遣先で寄付で生活していることを戒めて、本当に地元に根づいた伝導のためには農民たちと共に働け、というのがこの一節の本意です。働きたくても職がない人、療養中で働けない人に向けた言葉ではありません。聖書は独学ではなかなか掴みがたいものです。良き師にめぐりあわれますように。

(5)ぼくもすかんちは好きですよ。70年代ロックの核心をちゃんとつかんでいるから音楽にブレがない。鮎川誠はサディスティック・ミカ・バンドをとても尊敬する発言を残しているけど、サンハウス~シーナ&ザ・ロケッツはやや遅れて60年代~70年代ロックを咀嚼した例でしょう。サンハウスは本来ならGS時代に現れるべきバンドだったと思います。実際メンバーは福岡のローカルGSザ・キーズ出身だし。ただ熟成までに5年かかったんですね。ただしその成果はあったと思います。