人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

訳詞『ダウン・イン・ザ・パーク』

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 作者ゲイリー・ニューマン(1958-)はイギリスのニュー・ウェイヴ/ポスト・パンク・シンガー、履歴は本ブログ8月2日記事を参照されたい。1979年~80年の2年間だけ全英チャートを席巻した人。この曲は大出世作「幻想アンドロイド」'Replicas'1979の先行シングルで、アルバム発表と同時にNo.1ヒットとなった『エレクトリック・フレンズ』'Are 'Friends' Electric'よりは地味だが、暗さ・荒廃、そして狂気では上回る。静謐な曲想がいっそう歌詞を引き立てる。

『ダウン・イン・ザ・パーク』
'Down In The Park'

公園に行けば
競技者たちが
機械を相手に
数字当ての殺しを競う
公園に行けば
ぼくの友人の数字は5

交通事故だったのか
それとも戦争だったのか
どちらにせよぼくは
すっかり変わった
「そこにいたよ」というような
ちょっとしたごまかしさ

「ゾム・ゾム」という
食堂へ来てごらん
一日で建てられた
ような店さ
人々が走ろうと懸命
なのをきみは見るだろう

ごらんよ
レイプ・マシーンがいる
ぼくは逃げ出そう
もし彼が他の手に出れば
きみは信じがたい思いを
することになる

公園に行けば
「死、死、死」と歌う
合唱が聞こえてくる
太陽が夜明けを叫ぶまで
公園に行こう
友人たちと一緒に

「ぼくらは恋人じゃない
ぼくらはまったく
ロマンティックじゃない
ここではきみの下僕だ」 表情は変っても
言葉が変ることはない
(Word & Music by Gary Numan,from album'Replicas'1979)