人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

60年代ロック五大勢力相関図(6)

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ビートルズ解散は69年2月には確定していた。「Sgt.ペパーズ」を機にビートルズはポールが牽引するバンドになる。元来リーダーのジョンばかりかジョージとリンゴもポールに反発する。あの『イエスタデイ』からこの方、ポールはメンバー不参加のソロ曲をアルバム毎に増やしてきた。リード・ギターやドラムスも自分で多重録音するようになり、ジョンと自分だけでビートルズは成り立つ、という態度を露骨にした。結果的に「ホワイト・アルバム」はメンバーのソロ作品集の態を呈した。
さすがにやばいと感じたポールは新作アルバムの制作記録映画と会社ビルの屋上ライヴを企画。それが後の「レット・イット・ビー」だが、制作途中で不和が昂じて中断。そして制作されたのが「アビー・ロード」で、解散を意識した傑作になる。「レット・イット・ビー」発表と解散声明はポールのソロ発表と同時だった。

[1970]
*The Beatles/Hey Jude(Feb)
*-/Let It Be(May)
*Paul McCartney/McCartney(May)
*Ringo Starr/Beaucoups Of Blues(Sep.)
*George Harrison/All Things Must Pass(Nov.)
*John Lennon/Plastic Ono Band(Dec.)
*Bob Dylan/Self Portrait(Jun.)
*The Beach Boys/Sunflower(Aug.)
*The Byrds/(Untitled)(Sep.)
*The Rolling Stones/Get Yer Ya-Ya's Out!(Sep.)

[1971]
*The Rolling Stones/Sticky Fingers(Apr.)
*Paul And Linda McCartney/Ram(Jun.)
*The Byrds/Byrdmaniax(Jun.)
*-/Farther Along(Dec.)
*The Beach Boys/Surf's Up(Aug.)
*John Lennon/Imagine(Oct.)
*Bob Dylan/Bob Dylan's Greatest Hits Vol.2(Nov.)
(次回解説)