人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

オールタイムベストアルバム500(21~40位)

この企画はたしか90年代初頭にもやっていた記憶がある。だがその時は年代区切りで70年代は「ジギー・スターダスト」、80年アメリカ発売の「ロンドン・コーリング」を通り、80年代は「パープル・レイン」という調子で、こんなに偏ったものではなかった。
ビートルズとディランを減してもストーンズは「ナウ!」「アフターマス」「ベガーズ・バンケット」「スティッキーフィンガーズ」から二作選ぶべきだろう。スプリングスティーンは同誌批評家がプロデューサーで、エルヴィスのデビュー・セッション集も「ペット・サウンズ」再評価も同誌の企画だった。おそらくこのアンケートは、2009年のビートルズ・リマスター再発とディランの第一線復帰を反映している。

ヴェルヴェットは今日まで至るオルタナティヴ・ロックの起源としての評価だろう。クラッシュはロンドン・パンクで唯一(ポリスやU2はパンクとは別なら)アメリカでも成功したバンド。同誌はロックについて批評的アプローチをとるバンドに好意的で、クラッシュやU2、REMやニルヴァーナはその面でも注目された。メタリカやガンズ・ン・ローゼズも同様だった。

この手のアンケートはいわば古典の選定だから評価の安定したものが獲票するのは一応自然だろう。
ただし「ロック」と括るには強引なものも目立つ。いわゆる総花的すぎるのだ。21位~40位はいよいよ何でもありになってくる。

21.ザ・グレイト・20ヒッツ(チャック・ベリー)
22.ジョンの魂
23.インナーヴィジョンズ(スティーヴィー・ワンダー)
24.ライヴ・アット・ジ・アポロ(ジェイムズ・ブラウン)
25.噂
26.ヨシュア・トゥリー
27.キング・オブ・ザ・デルタ・ブルース・シンガーズ(ロバート・ジョンソン)
28.フーズ・ネクス
29.レッド・ツェッペリン
30.ブルー(ジョニ・ミッチェル)
31.ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム
32.レット・イット・ブリード
33.ラモーンズの激情
34.ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク
35.ジギー・スターダスト
36.つづれおり
37.ホテル・カリフォルニア
38.ジ・アンソロジー1947-1972(マディ・ウォーターズ)
39.プリーズ・プリーズ・ミー
40.フォーエヴァー・チェンジズ(ラヴ)