オールタイムベストアルバム500(181～200位)

このオールタイムベストアルバム500リストはあくまでもアメリカのロック雑誌「ローリング・ストーン」という価値観の共同体による選出、ということを年頭に置いていただきたい。それで前回区切った161～180位のような、名作はずらりと並ぶが連続して聴くとパンチドランカー症状でも起こしそうな気持の悪いリストが生じたりもした。上位リストから下るにつれアンケート参加者の本音が徐々に現れてきているのは確かだろう。その結果、あれもこれもアメリカで消費されている大衆音楽を片っ端から詰め合わせたようなラインナップになっている。
181位はローリング・ストーンズのアメリカ盤サードアルバムで、同題のイギリス盤は存在しない。初期ストーンズはアメリカ独自編集盤の方が世界的にはスタンダードになっており、このアルバムはその好見本だろう。今回で200位までをご紹介する。

181.ザ・ローリング・ストーンズ・ナウ！
182.ナッティ・ドレッド(ボブ・マーリィ)
183.ファンタスティック・マック
184.レッド・ヘッデッド・ストレンジャー(ウィリー・ネルソン)
185.ザ・ストゥージズ
186.フレッシュ(スライ・ストーン)
187.So(ピーター・ガブリエル)
188.バッファロー・スプリングフィールド・アゲイン
189.愛の組曲(クイックシルヴァー・メッセンジャーズ・サーヴィス)
190.フロム・エルヴィス・イン・メンフィス
191.ファンハウス(ザ・ストゥージズ)
192.黄金の城(フライング・ブリトゥ・ブラザース)
193.ドゥーキー(グリーン・デイ)
194.トランスフォーマー(ルー・リード)
195.ジョン・メイオール・ブルース・ブレイカーズ・ウィズ・エリック・クラプトン
196.ナゲッツ:サイケデリック・イーラ1965-1968(v.a.)
197.マーマー(R.E.M.)
198.ザ・ベスト・オブ・リトル・ウォルター
199.地獄のハイウェイ(AC/DC)
200.ザ・ダウンロード・スパイラル(ナイン・インチ・ネイルズ)

いかがだろうか？意外にもグレイトフル・デッドより先にクイックシルヴァーが入った。ストゥージス二枚は票が割れたと思われる。今回の20枚はロック色が案外強かった。