人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

ハムと分葱の七味ガーリックチャーハン

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ここ最近実にどうでもいい料理記事をせっせと毎日作文しているのは、結局作文ほど面倒がいらず時間つぶしになる趣味はない。それにジョギングやウォーキングには不向きな町に住んでいる(やたら坂が多い)し、常用薬によってふらつきが出ることもあれば、これは個人的な突発性症状だが、住居から五分と離れていない歩き馴れた路上で自分がなぜここにいるか、ここはどこか、いまはいつかわからなくなってしまうこともあるのだ。30分以上かけてようやく帰宅できてはいるが、これが常態となったら日常生活は送れない。

双極性障害疾患者でもそういう時の病状は統合失調様症状の乖離性障害を来していると見られ、乖離性障害は認識力や意識の低下に加えてしばしば識域下の願望が反映しているとされる。典型的な乖離性障害は無意識の自傷行為や万引きなどの軽犯罪で、親近者の関心を惹きたいための行為と解釈される。それで言えば、路上で意識昏迷なんていうのは自宅に戻りたくない、このまま自分を行方不明にさせてしまいたいという願望の現れということになるだろう。

道を歩いていても事故というのはある。それを言えば筆禍というのもあるのだが一応それは置いといて(苦笑)、献立というのはペットや育児と並んでもっとも無難な題目だろう。だったら話の種には事欠かない。まず三食自炊しているし家事全般や家計の管理もすべて自分でこなしている。
さらにいえば自宅療養中の独居老人なんて自分自身が世話のかかるペットであり面倒な子守りみたいなものだ。今年誕生日がくればもう50歳の大台に達するし、この病気の資質のある人間はどうやらあまり長生きしない生き方ができないようだ。もしライター稼業に見切りをつけなかったら、妻から離婚を強要されなかったら、当時すでに発症していたのは間違いないし、その原因は仕事や家庭生活にあったから、この歳まで永らえたのは自分の愛してきたものをすべて置き去りにしてきたからだった。ごく冷静かつ客観的に見ればそうなる。

そこで唐突に料理の話に移るが、なんだかただのチャーハンを無理矢理命名したようでもある。しかし刻みハムと分葱に米飯を中華顆粒調味料と顆粒ガーリックに塩胡椒と七味唐辛子を炒めあわせ、かき玉子と和えればこんな大仰なネーミングにもなるのだ。ポイントは分葱です。一度分葱にはまると、もう長葱には戻れない。