人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

夜食の基本は

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 夏はともかく、冬の夜食はチャーハンばかり食べている。味噌汁は必ずつける。ワカメがたっぷり食べられるし、汁物でしかも醗酵食品だから味噌汁のあるなしで身体の暖まりかたが違う。具材は至ってシンプルで、長ネギをチャーハン用と味噌汁用に刻んでおく。長ネギを切らしている時にはドライフードの刻みネギや分葱を常備してある。ドライフードはよく使う。味噌汁や麺類には乾燥ワカメが欠かせない。塩蔵の生ワカメより風味や食感は落ちるが、ひとり暮らしの人間が毎食に調理するのには塩蔵ワカメの水戻しは手間がかかる。自炊は野菜が不足しがちだし、牛乳は多く飲むと下す体質だから、食物繊維やミネラルの摂取にはワカメは最適で、お通じは良いし爪も伸びが早い。カルシウムとヴィタミンではワカメは牛乳と野菜を合わせたくらい栄養価が高いのだ。ただし蛋白質の含有量はほとんどないので、チャーハンの具材で埋め合わせる。
 米飯自体が炭水化物ばかりでなく蛋白質も豊富だが、チャーハンで欠かせないのはまず玉子と長ネギ、調味料は何でもいい。塩胡椒としょうゆだけでも美味しい焼きメシができる。市販のチャーハンの素の類はいろんなスパイスやドライフードが混合してあり便利だが使い回しが利かず割高につく。粉末の中華コンソメや粉末ガーリックを足すとさすがに塩胡椒・しょうゆだけより一層おいしい。顆粒カレー粉ならカレーチャーハンができるし、トマトケチャップならケチャップライスになる。
 さて肝心の具材だが、長ネギや玉子同様スーパーで安い切り落とし焼豚かハムを買っておくと麺類の具にもなるし、チャーハンが面倒かパン食の時にはサンドイッチやハムエッグに使い回せる。ハムエッグサンドなんか手軽で良い。ハムより焼豚は多少割高だが、チャーハンや麺類の具にするとハムなら1枚でも何となく薄味だが、焼豚ならハムの半分量でも味が広がる。ただ賞味期限はなまものだけに短いので、べたついてきたり臭ってきたり青カビが生えてきたら諦めるしかない。
 麺類ならうどん、そば限定(ラーメンやスパゲッティには向かない)だがチャーハンの具に使えるドライフードなら揚げ玉がある。ただし酸化しやすいので開封後は冷蔵庫保管のこと。うちの近所の中華チェーンなどは揚げ玉チャーハンしか出さない。さすがに外食で揚げ玉チャーハンはないんじゃないかと思う。
 チャーハン、うどん、そば、ラーメンに使えるのは乾燥桜エビなんかもいい。チャーハンの場合は揚げ玉より桜エビの方が好ましい。瓶詰め類ならメンマチャーハンもありだろう。キムチチャーハンも評判が良いが、唐辛子系の熱いものに弱い筆者はちょっと試せない。キムチ自体は好きだが、体調の悪い時はのぼせたようになって頭の地肌から首筋までが汗だくになり、脳溢血寸前になるのだ。ガラムマサラ系のスパイスでもそうなることがある。わさび、和からしではなったことがない。
 筆者の通っていた大学の学生食堂のチャーハンは缶詰ものらしいツナを使っていた。これはなかなか悪くなかった。ラーメンとチャーハンが各200円で、セットだと300円というお得メニューだったからもっぱらそればかり注文していたものだ。だが業務用にどっさり仕入れるならともかく、自炊ではツナ缶は焼豚やハムより高くつく。ちなみに筆者が買っているスーパーでは切り落とし焼豚100g128円、ハム100g108円で、ツナ缶は固形量80gでも結構するし、使用量や開缶後の賞味期限を考えても倍以上割高につく。なんか書いていたらツナ缶食べたくなってきたが。ひとり暮らしになってからはツナ缶を買っていたのはまだ家庭を持っていた感覚があったうちだけで、それからは入院食でツナサラダやツナ和えやツナオムレツを食べたきり、たまにスーパーで見切り品のサンドイッチで食べたくらいかもしれない。
 麺類、チャーハンときたから、次回はサンドイッチでもネタに作文してみようと思います。予告してどうするって気もするが。