人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

「ちょっと変」なピアノ

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バド・パウエルはビ・バップが生んだ五大もしくは三大ピアニストでも影響力では最大の存在で、他の四人はセロニアス・モンクレニー・トリスターノで三大ピアニスト、エルモ・ホープとハービー・ニコルスを加えて五大ピアニストとなるのだが、ホープは不安定なパウエル、ニコルスは偏屈なモンク、モンクとトリスターノは音楽性と演奏技法ががっちり噛み合っていた。ホープとニコルスも素晴らしいピアニストだが、バドはどんな種類のポピュラー音楽にも応用可能な演奏技法を編み出したことでモンクやトリスターノの上を行った。

だが初期のバドの作品でも今だに評価が定着しない演奏もあるのだ。それがオリジナル曲『ウン・ポコ・ロコ』(「ちょっと変な」)になる。アルバムでも三テイクが並べられている。
[Bud Powell Trio-Un Poco Loco]51.5.1
http://m.youtube.com/watch?v=NPbg9QUxmiI
[Alternate take #1]
http://m.youtube.com/watch?v=Esi8WrUDAXY
[Alternate take #2]
http://m.youtube.com/watch?v=8L2zTj5Mo5k

バドはモダン・ジャズ・ピアノの開祖となったが、むしろバドの目指していた音楽はこのピアニストが実現したのではないか。
[Cecil Taylor Trio-Port of Cell]60.10.12
http://m.youtube.com/watch?v=thFyDVgMwRY
[Cecil Taylor Quartet-Air]60.10.13
http://m.youtube.com/watch?v=ns8fCamBCro
(以上画像2より)

[Cecil Taylor Unit-Lena]62.11.23
http://m.youtube.com/watch?v=zFdWVFTNqUc
[Lena(Alternate Take)]
http://m.youtube.com/watch?v=aLeGwHpGDws
[D.Trad,That's What]
http://m.youtube.com/watch?v=Cy_YI1P-Lws
(以上画像3より)