人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

\2,480/10kgのお米

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数日前にもネタにしたが、筆者は1.無駄づかいの貧乏や2.働けど働けど貧乏ではなく、病気療養中という名目はあるが結局は3.怠け者の貧乏、ということになるので、食費はせいぜい月に一万円も使えない。そうするとこれは税込みなので実質的には九千円前後、一日あたりの食費は\300を目安に考える。そうなるとやはりお米だけはたっぷり、しかも安く確保しておくのが食費全体の低減化につながる。…という話題もその時ネタにしたのだった。

筆者が貧乏学生だった30年前に一番安い米というと、標準価格米というやつで、当時は農林水産省の米価基準が厳しかった。この標準価格米とはいわゆる複数混合米というやつでコシヒカリとかササニシキ、当時はなかったが秋田こまちのようなブランド米ではなく、あえて言えばブレンド米というものになる。
「昔は米を買うのには米穀通帳というのが必要だったんだぞ」と亡父はよく面白がっていたものだ。「クレイジーキャッツのギャグにもあったな。パスポートならあるぞ!お前それは米穀通帳だろ(笑)ってのが」

もちろん米穀通帳とは買い占め・闇売買防止の流通管理のためで、日本の敗戦が生んだ食品市場の混乱の副産物だ。それで標準価格米は確か74年のオイルショックによる急激なインフレーションに対応して開発されたのだと思う。
「あれは食えれば食えるがひどいものだな。一度で懲りた」と亡父も言っていたが、筆者は学生時代ずっと標準価格米だった。なるほど父の言う通りだ。うちの父など戦時下に生まれ敗戦下に都会で育ったからひどい食生活は体験してきている。亡母も同い年だったが母は豊かな大農家に育ったので食生活は豊かだった。「米だけはな」と亡父の言う通り、標準価格米はチャーハンにするかカレーライスにするか、納豆ご飯にでもしないと駄目だった。

筆者は福祉手続きでよく出入りする市役所前の路傍で精米の自動販売機を見つけたのだが、最初は5kg\1480というのが底値だった。それが10kg2480円というのが入るようになり、ずっとそれを買っていた。画像上がそれだ。30年前の標準価格米より安いが、白米で食べても十分おいしい。10kgでほぼ五週間は持つ。
今日買いに行ったら銘柄が画像下に変っていた。味が落ちてはいないかと少し心配ではある。大丈夫だとは思うが。