人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

迷子犬さがしています(1)

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 そろそろ鍋焼きうどんネタも底がついてきたし、食材さえ予算の制限がなければまだまだいけることではあるが、それは今後の課題にする。すき焼きうどんとか、この冬のうちには食べたいところだ。今は近所のスーパーで揚げ玉と味つけ油揚げが安いので、もっぱら玉子とじの鍋焼きたぬきうどんかやはり玉子とじの鍋焼ききつねうどんばかり食べている。たぬきうどんについてもきつねうどんについても、もとより鍋焼きうどんについてもすでに作文を載せた。よって今日はうどんネタではない。

 ネタ切れなら無理に書くことはなさそうだが、実は訪問件数を毎日記録していて、夜の更新は毎晩のことだが、おおむね昼間にも作文をアップした日の方が訪問件数が多い。このブログで毎晩0時更新の方針にして3年半になるが、それまではランダムに書いては載せていたら読み切れない、というご意見があったのだ。そこで、当時はフィーチャーフォンからの投稿で、フィーチャーフォン対応のモバイルサイトでは1000文字までが文字数制限だった。毎晩2本を掲載していくことにした。日替わりの壁新聞みたいなものだ。

 昨年の秋にスマートフォンに機種変更したら、1回に20000字まで載せられることがわかった。いくら何でも毎日400字原稿用紙50枚分書くのは無理だが、じっくり書けば1回あたり5000字前後にはなる。今まで3年あまり1回1000字でまとめてきて不自由きわまりなかったので、今後は毎晩の更新は1本にした。1000字厳守で続けているのはムーミン谷のシリーズくらいで、あれは1回あたりの分量に制約があった方が書きやすい。新聞小説の連載と分量的にもほぼ同じだと思う。新聞小説でなければ4コママンガみたいなものだろう。

 毎晩の定時更新以外にも、たまにポロッと書きたくなって他愛のない小文を書いては日中に投稿することもあった。すると、訪問件数も増えるばかりか、昼間にさりげなく載せている小文の方が良い、というご意見もいただく。これはいったいどうしたものか、と考えるまでもなく、そういう感想が寄せられるのも予想していた。深夜に定時更新する作文は計画的で、具体的な内容を持ったものだ。昼間のは、本当にその場の思いつきだけで書いているか、ヒマだから適当に題目だけ決めて書こう、というもので、いわば伝えたい内容など意中になく作文しているだけのことだ。

 伝えたい内容などない作文の方が良い、というのは会話に置き替えれば親しい同士がとくに意味のないおしゃべりをしているようなもので、サイト上の読み物の場合実際に親しい関係でも何でもないのだが、文書の閲読とはきわめてプライヴェートな行為だから、他愛のない小文であればそれはかえって親近感に結びつくこともあるだろう。書いている本人からして単純に作文の楽しみだけで書いているのはしち面倒くさい話題よりも「電柱に犬の迷子のビラが貼ってあった」みたいなことを書く方が楽しい。これをお題に書いてみるとしても、十人十色の文章になるだろう。

 つまり今回はそういうことだ。迷い犬の話題に入るのに延々遠回りをして、結局次回に持ち越してしまうということもある。次回は迷い犬とは何か、どうやって探せばいいか、そもそも犬に迷子犬の自覚はあるのか、飼い主または住環境を嫌って家出したとかなら探さないのが犬には幸せではないのか、などなど四方八方から考察してみたい。こんなこと連載にしてどうする、と言われればそれまでだが、意欲をそそられる課題作文ではないか。