人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

#メンタルヘルス

「私はダイヤモンドなの!」

ぼくが最初に精神病院に緊急入院搬送される目にあったのは、2009年12月15日かその翌々日でした。入院そのものもそれが初めてで、最初の入院こそ年末年始をまたいだ1か月の短期入院で済みましたが、この入院から2011年5月までの2年半・30か月に5回入退院、合…

死にかけエンシュアリキッド

ここ数日のブログ更新は実は予約投稿で、3月末の数日はほとんどお陀仏になるところでした。不眠、食欲不振で体力がどん底まで落ち、絶食状態から低血糖症状が出てめまい、足腰の震え、全身衰弱で寝たきりになっていました。発汗の少ない気候ですし水分補給だ…

SPK - レイシェンシュレイ(屍の叫び) Leichenschrei (Thermidor, 1982)

SPK - レイシェンシュレイ(屍の叫び) Leichenschrei - (Thermidor, 1982) (Reissued 1992 Mute/The Gray Area "Leichenschrei" CD Front Cover) SPK – レイシェンシュレイ(屍の叫び) Leichenschrei (Thermidor, 1982/Side Effects, 1983) Full Album : https…

SPK - インフォメーション・オーヴァーロード・ユニット Information Overload Unit (Side Effects, 1981)

SPK - インフォメーション・オーヴァーロード・ユニット Information Overload Unit (Side Effects, 1981) SPK - インフォメーション・オーヴァーロード・ユニット Information Overload Unit (Side Effects, 1981) Full Album : https://youtu.be/V1DEHbZQT…

感染機械、毒電波(1911年・1916年の絵画より)

R・ギイ「中央機械を循環する毒電波とそのメートル座標」1916年 "Circulation of Effluvia with Central Machine and Metric Tableau" (1916) Drawing by R. Gie, Patient at Rosegg Sanatorium, Switz. 世の中には常識では理解できない物事があるとは怪異話…

生理になった男

(アニメ「戦×恋(ヴァルラヴ)」2019の一場面より。 下乳を洗うヒロイン。巨乳は大変ですねえ(^^;) たしか記録的な猛暑だった7、8年ほど前の夏でした。私は双極性障害(1型・障害等級2級)でメンタル・クリニックに定期通院していますが、双極性障害(いわゆる躁…

「この人は患者さんですね」

(1)ゴールデンウイーク中の出来事 他人をあげつらうコメントなどこのブログにはそう多くは寄せられませんが、最近集中して匿名で誹謗中傷が寄せられ、しかも事実無根なので参っています。手口から見て常習犯らしく、内緒扱いならまだしも、中傷を公開するこ…

ごつ盛りソース焼きそば(改)

身近なジャンクフードもいろいろあるが、あって当たり前というくらいに普及してながらやっぱりこれは、原型になった食品とはまるで別物ではないか、というのならカップ焼きそばの右に出るものはないだろう。これよりすごいのがあるとしたら、「そのままお子…

一期一会

最後に精神病棟に入院したのが2010年12月1日、退院したのが翌2011年3月9日だった。退院の決定は3月3日で、あの入院では、このまま退院させてもらえないのではないかと恐怖を味わった。だが退院そうそうあの大地震があったから、病棟はさぞ大騒ぎだったろうと…

迷子犬さがしています(1)

そろそろ鍋焼きうどんネタも底がついてきたし、食材さえ予算の制限がなければまだまだいけることではあるが、それは今後の課題にする。すき焼きうどんとか、この冬のうちには食べたいところだ。今は近所のスーパーで揚げ玉と味つけ油揚げが安いので、もっぱ…

クリスマスから1か月

昨年末のうちに書きそびれたから今さら作文にするが、毎年クリスマスにはかかりつけの各クリニックに、かたちばかりのプレゼントを一年の感謝のつもりで贈ることにしている。中身はお茶菓子で、クリスマス時期にはスーパーなどにもクリスマス用のお菓子の詰…

鬱より躁が危険

より正確に言えば、躁鬱混合状態というのがある。気分は鬱なのに躁的な活力には溢れているから、やけくそで狂言自殺を図ったりするのはこういう時に起こる。 躁自体が、何もできなくなるが常識的判断や理性は保たれている鬱とは大きく違って、コントロールを…

まだ鬱が

まだかなり嫌な鬱気分が晴れない。夜は寝ても熟睡できないし、昼間は気力がまったく起きない。生活リズムも整わず、今朝は月曜朝毎週の受診を寝過ごしてしまった。起きている時間が調整できないのだ。いつも眠いし、かといって十分な眠気は足りないような感…

軽鬱

軽鬱自体は躁鬱病では好ましい状態とされるので、危険なのはなんとしても躁だから、軽鬱なら→寛解→軽躁→重躁と危険な状態までかなりのステップがある。その過程でなんとかすれば良い。鬱方向だと軽鬱→鬱→重鬱と進むが、鬱なら積極性は失われるので食欲不振や…

認知症と「もの忘れ」

これは真面目な記事ですから出典を明記してもいいでしょう。画像に掲載したパンフレットからの、 ・もの忘れ'めやす'リスト ―をご紹介したいと思います。このパンフレットはエーザイ株式会社が今年五月発行したもので、調剤薬局で無料配布されています。パン…

アル中病棟入院記その後(3・完)

ようやく彼女との関係を終らせたのは交際再開からほぼ一か月後、四月の上旬になってからだった。早くせねばとは思っていたが精神的な安定を保つ自信が持てなかった。退院後にメールの往復はしていたが、ようやく彼女が女友達との外食を口実に朝から夕方まで…

アル中病棟入院記その後(2)

(人物名はすべて仮名です)躁鬱病相の悪化で隣町の総合病院の閉鎖病棟に緊急入院したのは2010年12月1日で、この病院へは2009年の5月~8月にも薬物性悪性症候群と鬱病相による絶食から緊急入院しており、この時はクリニックを通した入院予定日の前日に自己判断…

アル中病棟入院記その後(1)

(人物名はすべて仮名です) 2010年5月20日にアルコール依存症学習治療入院を終えて退院後の生活に戻り、日記はそれまで一日に大学ノート見開きに渡っていたのだが、突然一日に五行も書いていればましな部類になった。肉筆筆跡をお見せできれば一目瞭然だが、…

完結・アル中病棟入院記252

(人物名はすべて仮名です) ・5月19日(水)晴れのち雨のち曇り(明日退院) (前回より続く) 「今日は午前と夕方だけ雨降りだった。外出AA断ってのんびりと過ごせて良かった。入院前受診はひと雨きそうな曇り、入院日は雨、明日の退院日も雨予報でこの入院は雨に…

アル中病棟入院記251

(人物名はすべて仮名です) ・5月19日(水)晴れのち雨のち曇り(明日退院) (前回より続く) 「患者同士で病気談義していても結局なるべく現状を否定的にはとらえないようにしよう、というのだけはマナーだし限界でもある。吉村くんに安心しました、佐伯さんは主…

アル中病棟入院記250

(人物名はすべて仮名です) ・5月19日(水)晴れのち雨のち曇り(明日退院) (前回より続く) 「昼食後に滝口さんからメール、勝浦くんは送迎が実現したので機嫌良かったから心配ない、予定通り明日は滝口さんの外来終了で待ち合わせて最寄り駅まで送りますとのこ…

アル中病棟入院記249

(人物名はすべて仮名です) ・5月18日(火)追記 「体育の後すぐロビーでメール書きに取り掛かれたのではなかった。深川さんという女性ケースワーカーが待っていて、調査面談ということで集団療法室で細かく具体的に訊かれた。入院中の心境や感想、病識と退院後…

アル中病棟入院記248

(人物名はすべて仮名です) ・5月18日(火)晴れ(明後日退院) (前回より続く) 「結局部屋に戻ると、吉村くんが嬉しそうな顔をしてこれ見てください、と一昨日の日曜付けの近隣のミッション系大学の週報と、母教会からの手紙を見せにくる。嬉しいのはわかるが、…

アル中病棟入院記247

(人物名はすべて仮名です) ・5月18日(火)晴れ(明後日退院) (前回より続く) 「滝口さんへのメールをなんとか間に合わせ、点呼を済ませて一服し、これまではこまめに空いた時間ごとに日記をつけていたがあんまりロッカーから出し入れするごとに鍵をかけている…

アル中病棟入院記246

(人物名はすべて仮名です) ・5月18日(火)晴れ(明後日退院) (前回より続く) 「体育の授業は散歩などでもそうだが、病棟内とは環境が変ると人それぞれにいろいろな面が見られて面白い。坂部や金子など病棟では自分勝手にふるまっているが、ビーチバレーのよう…

アル中病棟入院記245

(人物名はすべて仮名です) ・5月18日(火)晴れ(明後日退院) (前回より続く) 「こちらは別に警戒はしていなかったので閉めていたカーテンがいきなり引かれても慌てなかった。看護婦が入ってくれば気配でわかるし、だいいち無言で入ってきたりカーテンを開けた…

アル中病棟入院記244

(人物名はすべて仮名です) ・5月18日(火)晴れ (明後日退院) 「朝日新聞朝刊、ハンク・ジョーンズ訃報(16日)、享年91歳。ハンク・ジョーンズの来日公演は2001年に青山のブルーノート東京で観られるはずだった。ギターにケニー・バレル、ドラムスにミッキー・…

アル中病棟入院記243

(人物名はすべて仮名です) ・5月17日(月)晴れ (前回より続く) 「勝浦くんの別れた奥さんが二人ともデリヘル嬢からの水揚げ、というのは彼自身も滝口さんや梅崎さんにべらべら話していたこととはいえ、他人が吹聴するのははしたない。うっかり口を滑らしてし…

アル中病棟入院記242

(人物名はすべて仮名です) ・5月17日(月)晴れ (前回より続く) 「勝浦くんの退院前にもうこの四床部屋は二床は空いていたのだから、吉村くんと柴田くんを移室させることはできたはずだ。病院側で勝浦くんの退院までそうしなかったのは人間関係のトラブルを配…

アル中病棟入院記241

(人物名はすべて仮名です) ・5月17日(月)晴れ (前回より続く) 「午後のプログラムはビデオ観賞学習。確かこれは前に観たことがある。もう入院してから学習プログラムは二周目に入っているということだ。ノートをめくってみるとやっぱりもう済ませている。そ…