人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

Catherine Ribeiro + Alps - (Libertes?) (Fontana, 1975)

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Catherine Ribeiro + Alps - (Libertes?) (Fontana, 1975)
Released Fontana 9101 501, 1975
Les textes sont ecrits par Catherine Ribeiro et mis en musique par Patrice Moullet, sauf indication contraire.
(Face A)
A1. Une Infinie Tendresse : https://youtu.be/KX4O8F6r134
A2. Prelude medieval - 2:54
A3. Parle-moi d'un homme heureux - 5:19
A4. Qui a parl?? de fin - 4:47
(Face B)
B1. Poeme non epique III, concerto alpin en 3 mouvements et un tombe (Patrice Moullet, Tombe par Daniel Motron) : https://youtu.be/7e_sEV8EmrA - 22:37
[Musiciens]
Catherine Ribeiro - Chant
Patrice Moullet - cosmophone
Daniel Motron - orgue, piano
Henri Texier - basse
Caroll Reyn - percussions

 今回でカトリーヌ・リベロ + アルプは最高傑作『(Libertes?)』1975をご紹介するとネタ切れなので、フランス語版ウィキペディアアメリカの最大の音楽サイトallmusic.comから『(Libertes?)』の項目をご案内して上がりにしたい。おおむね妥当な評価と思われるし、筆者の主観で『(Libertes?)』について書くと贔屓の引き倒しで収拾がつかなくなりそうでもある。先にフランス語版ウィキペディアから訳文を載せ、後にallmusic.comから載せた。筆者は英語も仏語も少し読める程度しかできないので、生硬な意訳なのは了とされたい。申しわけないのは『(Libertes?)』がCDでも20年来廃盤のアルバムで、リンクも全曲引けなかった。A2、A3も文句なしにかっこいい代表曲なのだが、A1とB1(B面全面)で一応このアルバムの勘所はわかる。言い切られるほどこの分野の専門家ではないが、聴いた限りではフランスのロックでも5指には入るアルバムだから、中古盤を廉価で見かけたらぜひお薦めする。何しろベースにアンリ・テキシェが入っているのだ。間違いなくアルプ史上最強メンバーが揃ったアルバムでもある。一生聴けます。アルバム全編ご紹介したかった。

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 (Original Fontana "(Libertes?) LP Liner Cover)
アルバム『Libertes?(自由?)』はカトリーヌ・リベロ + アルプの1975年作品になる。
[特色]
 この作品でアルプのサウンドは以前よりエレクトロニクスを取り入れ、よりロック色を強めたことで力強いアルバムになった。
 A4『終わりを告げる言葉』は最後の40秒までは詩の朗読による。アルバム最大の聴きものがB面全面を使った『反=大叙事詩No.3』なのは疑う余地はない。歌詞は全編に渡って当時のフランス政府の与党政権の政策を容赦なく批判しており、大手フィリップスの契約アーティストだったリベロ + アルプが、このアルバムでは特別に小規模なサブ・レーベルのフォンタナからの発売になったのは、内容の反体制性によるものと思われる。
[評価]
 この『(Libertes?)(自由?)』は、現在も刊行中のフィリップ・マヌーヴ叢書に収められたジョニー・ア・BB・ブリュヌスの著作『ロック・フランセーズ~特選アルバム123枚』(2010年刊行)に選出されている。
[収録曲一覧]
 特記した曲以外は、歌詞はカトリーヌ・リベロ、作・編曲はパトリス・ムーレによる。
(Face A)
A1. ある永遠の優しさ - 6:02
A2. 中世風の序曲 - 2:54
A3. 幸福な男の話をしよう - 5:19
A4. 終わりを告げる言葉 - 4:47
(Face B)
B1. 反=大叙事詩No.3~3楽章のアルプ流協奏曲と『投擲』( パトリス・ムーレ / 『投擲』ダニエル・モトロン) - 22:37
(以上フランス語版ウィキペディアより、全訳)

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 (Original Fontana "(Libertes?)" LP Face A Label)
 [カトリーヌ・リベロ『(Libertes?)(自由?)] ★★★★
評=ロルフ・セムプレボン
 この『Libertes?(自由?)』も初期のカトリーヌ・リベロ + アルプ作品の延長線にあるアルバムだが、これまで以上にロックのアルバムとして強力になっているのはベースとドラムスがサウンドの中心で存在感を示しているからで、その分バンド全体のアンサンブルはより奔放になっており、初期作品の宇宙空間的サウンドはむしろ強化されている。アルバムB面を占める 『反=大叙事詩No.3』は海鳴りのようなドラムスの乱打と溢れ出すようなキーボードの不規則な嵐を背景に、時には激昂し、時には激しく沈む込むリベロの力強いヴォーカルが強烈な感情をサウンドともども緩急自在に訴えかけてきて、この大作はリベロが絶叫する絶望的な結びの歌詞を受けて、高まったフラストレーションが解消されないまま意図的に居心地悪く終わる。他の曲では、ロックな『幸福な男の話をしよう』、スローテンポで始まり不吉な変拍子に展開する『ある永遠の優しさ』があり『中世風の序曲』も同傾向だがこちらは歌詞なしのヴォーカリゼーションで、リベロの得意な手法だろう。 アルバム収録曲全体が、アルプ初期のコズミック・フォークからプログレッシヴ・ロック・スタイルに変化しているが、リベロのヴォーカルとアルプのサウンドはここでも最高の一体感を見せる。初期アルプを期待するリスナーにはリベロのポエトリー・リーディング曲『終わりを告げる言葉』が収録されている。
(以上allmusic.comより、全訳)

※参考までに原文と翻訳ソフトによる自動機械訳文を掲載する。これまでもそうだが、フランス語やドイツ語原文に含まれるアクセント記号はヤフーブログの標準書体ではすべて文字化けするので外さざるを得なかった。

(Fr.Wikipedia)
Libertes ? est un album de Catherine Ribeiro + Alpes, publie en 1975.
[Historique]
 Cet album offre un son plus electrique, plus rock que les precedents. La batterie y est plus presente.
 Qui a parle de fin est une longue lecture debouchant sur une vocalise solennelle de 40 secondes. Le Poeme non epique III qui remplit la totalite de la face B constitue sans conteste le sommet de l'album. Son texte attaque violemment (entre autres) le President de la Republique francaise en exercice a cette epoque, Valery Giscard d'Estaing, au point que la maison de disques (Philips) a prefere utiliser sa filiale Fontana, moins exposee, pour publier le disque.
[Reception]
 L'album est inclus dans l'ouvrage Philippe Man??uvre presente : Rock francais, de Johnny a BB Brunes, 123 albums essentiels.
[Liste des titres]
Les textes sont ecrits par Catherine Ribeiro et mis en musique par Patrice Moullet, sauf indication contraire.
(Face A)
A1. Une infinie tendresse - 6:02
A2. Prelude medieval - 2:54
A3. Parle-moi d'un homme heureux - 5:19
A4. Qui a parle de fin - 4:47
(Face B)
B1. Poeme non epique III, concerto alpin en 3 mouvements et un tombe - 22:37 Patrice Moullet / Daniel Motron (Tombe)

(フランス語版ウィキペディアより)
自由? キャサリン・リベイロ+のアルバムはアルプス山脈です。そして、1975年に発表されます。
[チェック]
 このアルバムは、先例より電気しっかりした、より多くの岩を与えます。 バッテリーは、それにより存在します。
 終わりについてのスポークは、誰です40秒の厳粛な歌の運動に終わっている長い読書。 壮大な、顔Bの全体を満たす詩IIIは、疑う余地なくアルバムの極限を構成します。 激しくそのテキスト攻撃(他の間で)フランス語長が、その時仕事を成し遂げている共和国、ヴェイルryジスカールdです』エスタン(ディスク(フィリップス)の本場がそのフォンタナ子会社(より示されない)を使うことがディスクを発表するのを好んだ点への)。
[受信]
 アルバムは、仕事現在のフィリップManoeuvreに含まれます: ブラウンBB(123曲の重要なアルバム)のジョニーの、フランス人は揺れます。
[タイトルのリスト]
逆の徴候以外は、テキストはキャサリン・リベイロによって書かれて、パトリス・ムーレによって音楽に入れられます。
(フェーシング)
A1. 無限の1つの優しさ - 6:02
A2. 中世の序曲であってください - 2:54
A3. 幸せな男性について私と話してください - 5:19
A4. 誰が、終わりについて話しましたか - 4:47
(面目B)
B1. 壮大な詩IIIでない、3つの運動のアルペン・コンチェルトと放り投げられるもの - 22:37のパトリス・ムーレ/(投げられる)ダニエルMotron

(allmusic.com)
Catherine Ribeiro + Alps - (Libertes?) (Fontana, 1975)★★★★
Review by Rolf Semprebon
Libertes? follows a similar path to Catherine Ribeiro's earlier records with the group les Alpes. The band tends to rock out more on this one, with bass and drums more prominent in the mix, though the music retains much of the cosmic spaciousness of earlier works. The standout is the side-long opus, "Poeme Non Epique N. III," where, after a lengthy instrumental passage, Ribeiro delivers some raw, emotional poetry with an intensity that threatens to explode at any moment while drum clatter and keyboard squalls create a choppy-sea backdrop. Toward the end, the group kicks into off-kilter rock while Ribeiro is on the verge of screaming as she belts out the final lyrics. As for the rest, there's the rocking "Parle-Moi d'un Homme Heureux," the slightly slower and creepier "Un Infinie Tendresse," as well as "Prelude Medieval," which has some odd wordless chanting from Ribeiro. On all of these, the music is closer to progressive rock than the cosmic folk songs of earlier albums, and Ribeiro matches the energy of the band well. "Qui a Parle de Fin," on the other hand, is just Ribeiro reciting poetry in a near whisper with no musical accompaniment.

(米allmusic.comより)
ルドルフSemprebonによるチェック
Libertes?グループ・レズAlpesでキャサリン・リベイロの初期の記録への類似した経路をたどります。 混合物でより顕著なベースとドラムスで、バンドはこれの上により外に揺れる傾向があります、が、音楽は初期の作品の宇宙広さの多くを保持します。 ドラム・カタカタいう音とキーボード・スコールが波立っている海背景を作成する間、長い器械の通過の後、リベイロがいつ何時激増すると脅迫する強さで若干の荒々しい、感情的な詩を届ける所で、きわだったものは横の作品(「Poeme非Epique N. III」)です。 終わり頃に、彼女が最終的な歌詞を絞り出してリベイロが叫ぶ寸前の間、グループは調子が悪い岩にけります。 残りに関しては、揺れる「討議-モイd'un男Heureux」、わずかにより遅くてより気味悪い「ものInfinie優しさ」ならびに「中世の序曲」があります。そして、それはリベイロからいくらかの変わった無言の合唱をします。 これらの全ての上で、音楽は以前のアルバムの宇宙フォークソングよりプログレッシブ・ロックに近いです、そして、リベイロはよくバンドのエネルギーにマッチします。 他方、「Quiが、討議デひれです」、ちょうどリベイロは、音楽的な伴奏なしで近いささやきで詩を暗唱しています。