ふう、とジャムおじさんは性交の後の充足感と倦怠感の入り混じった息をつき、後ろ手と脚を縛られていても何とかなるものだな、もっとも猿ぐつわまでされていたら下着を引き下ろせなかったな、とばいきんまんのはからいに感謝しないでもない気分でした。そうだバタコや、私のをきれいにしておくれ、とジャムおじさんはバタコさんをひざまづかせ、放出直後で敏感になっている逸物が舌技でなぶられる余韻のような快感を味わいました。バタコさんはひとしきりしゃぶりつくすと、口の中に陰毛が入って困っている様子でしたが、ジャムおじさんはヒゲが邪魔してキスは不得意なので、バタコや、私の服で口をぬぐって構わないよ、と申し出ました。どうせ作業着だからね。
バタコさんの作業ズボンと下着を引き下ろすのは比較的簡単に勢い任せでしたが、逆に履かせるとなると両手両脚を縛られていては、バタコさん本人もジャムおじさんにも困難きわまりないことでした。それでもジャムおじさんは後ろ手でなんとかやってみようとしましたが、無理なものは無理とわかっただけです。普通こんな状況でまぐわってみせたことも大したものですが、普通はそんな気にならなそうなものですが、そこはジャムおじさんだけあってそのビッグ・ハートには限度というものがございませんでした。人の3大欲求は睡眠、食欲、そして正義だとずっとジャムおじさんは考えておりましたが、実は正義とは欲求ではなくて理念なのではないか、とすれば眠りや食事と並ぶものは何なのだろうか、とピシャピシャとバタコさんのお尻を責めているうちに(ジャムおじさんにとって性行為は背位以外に念頭にありませんでした)、そうだ、性欲もとい性感なしに人は人と言えるだろうか、とオナニー盛りの青少年のような結論にたどり着いたのです。それというのもジャムおじさんは第二次性徴期なしにいきなりジャムぼうやからジャムおじさんに不完全変態する種族だったからですが、この話は長くなるのでまた今度にします。
バタコさんがいつの間にかもじもじし始めました。どうしたのかね?スースーします。そりゃそうだろう、ズボンも下着も大腿までずり落ちているんだから。ジャムおじさんはふと気づいて、欣喜雀躍しました。まさかおしっこを我慢しているんじゃないだろうね。……。ガマンは良くない、とジャムおじさんはこれから始まる光景に胸を踊らせました。縛られて開脚できないままの放尿!