(承前)
●第30巻岩野泡鳴篇耽溺毒薬女征服被征服
小川未明篇薔薇と巫女物言はぬ顔紫のダリヤ魯鈍な猫うば車空中の芸当火を点ず靴屋の主人死者の満足
中村星湖篇少年行親村の西郷畑通過
●第31巻永井荷風篇腕くらべふらんす物語冷笑日和下駄すみだ川紅茶の後珊瑚集
●第32巻上司小剣篇ごりがん美女の死骸水曜日の女女犯英霊兵隊の宿月夜筍婆石川五右衛門の生立女帝の悩み鱧の皮父の婚礼
正宗白鳥篇何処へ塵埃五月幟地獄徒労泥人形午部屋の奥ひ死者生者安土の春人さまざま心中未遂
●第33巻長田幹彦篇零落母の手寂しき日草笛澪糺の森夢占死霊送り火野の宮蜘蛛鳥辺山雛勇狸大尽しぐれ茶屋薄雪お鶴未墾地師匠の娘鰊ころし扇昇の話霧
野上弥生子篇大石良雄海神丸父親と三人の娘
●第34巻武者小路実篤篇耶蘇或る日の一休わしも知らない二十八歳の耶蘇その妹愛欲ある画室の主第三の隠者の運命
長与善郎篇青銅の基督陸奥直次郎春田の小説
●第35巻谷崎潤一郎篇刺青麒麟幇間秘密悪魔続悪魔羮恋を知る頃お艶殺し改作恐怖時代人魚の嘆き魔術師春の海辺母を恋ふる記異端者の悲しみ喜劇腕角力無明と愛染友田と松永の話少年呪はれた戯曲
●第36巻詩篇外山正一篇他52篇
昭和新進作家篇
●第37巻有島武郎篇或る女カインの末裔クララの出家実験室凱旋
有島生馬篇死ぬほど陳子へ孤鸞鏡中影弟へ葡萄園の中
●第38巻久保田万太郎篇朝顔ふゆぞら三の切末枯続末枯寂しければ暮れがた雪雨空夜鴉不幸短夜
水上滝太郎篇大阪大阪の宿
●第39巻倉田百三篇出家とその弟子処女の死後寛桜児
吉田絃二郎篇島の秋彼岸詣り青い毒薬夜船地に落つるもの蜥蜴徳さん山の湯落葉の路貸家礼馬鈴薯畑さるすべり囚人の子尺八を吹く男高原寂しき人々法妙寺の叔母叔父夫婦武蔵野の秋他30篇
●第40巻志賀直哉篇暗夜行路荒絹剃刀濁った頭大津順吉好人物の夫婦赤西蠣太和解十一月三日午後の事流行感冒小僧の神様山科の記憶
佐藤春夫篇改作田園の憂鬱都会の憂鬱指紋瀬沼氏の山羊のんしゃらん記録
●第41巻藤森成吉篇若き日の悩み犠牲磔茂左衛門
加能作次郎篇祖母羽織と時計子供の便り釜父の顔
豊島与志雄篇埋想の4月明都会の幽気操守
松岡譲篇護法の家モトリザ耳疣の歴史
田村俊子篇木乃伊の口紅
●第42巻近松秋江篇黒髪葛城太夫流れ舞鶴心中疑惑別れた妻子の愛の為に
宇野浩二篇高天ケ原蔵の中子を貸し屋心づくし山恋ひ千万老人
ですが第43巻、里見弓享(とん)の弓享という字がありません。