Recorded Live at The Five Spot Cafe, NYC,, October 26, 1959
[ Personnel ]
Randy Weston (piano), Kenny Dorham (trumpet), Coleman Hawkins (tenor saxophone), Wilbur Little (bass), Roy Haynes (drums), Melba Liston (arrangement)
モダン・ジャズ隠れ名曲の筆頭格なのがピアニストのランディ・ウェストン(1926-)作曲のこの曲でしょう。収録アルバム『Randy Weston Live at The Five Spot』自体も隠れ名盤中の名盤で、ケニー・ドーハム、コールマン・ホーキンス、ウィルバー・リトル、ロイ・ヘインズとメンバーも最高なら女性トロンボーン奏者で編曲家のメルバ・リストンのアレンジも最高です。カヴァーは30組を超えますが、良い具合に代表的な6ヴァージョンをまとめてくれたリンクがあります。真っ先に取り上げたアート・ファーマー＆ベニー・ゴルソンのジャズテットからキャノンボール・アダレイ・クインテット、アート・ブレイキー＆ザ・ジャズ・メッセンジャーズ、ランバート・ヘンドリックス＆ロス、ジョニー・コールズ・カルテットなど渋い名演目白押しで、これも原曲自体のポテンシャルが高いからこそだからでしょう。
Hi-Fly (Randy Weston song) : http://www.youtube.com/playlist?list=PL4ypuAMic-GhoB_Jp5-uOUsM1Z4rqvyC7
including Randy Weston Quintet (1959), Lambert, Hendricks & Ross (1962), Art Blakey & The Jazz Messengers (1960), The Cannonball Adderley Quintet (1959), Art Farmer & Benny Golson Jazztet (1959), Johnny Coles Quartet (1962)
しかしこれも異色の名演はエリック・ドルフィーで、ドルフィーはアルトサックス、バスクラリネット、フルートを等分に使いこなした木管楽器のマルチ・プレイヤーですが、どのアーティストもファンキーにカヴァーしたこの曲を軽快なフルート・カヴァーで、しかもベースとのデュオで13分を超える演奏に仕上げています。ベースのチャック・イスラエルズは夭逝したスコット・ラファロの後任にビル・エヴァンス・トリオのベーシストを勤めた人で、ベース・ソロが終わってフルートが戻った直後にバタンと何かが落ちた音がしますが、これはベースのアルコ(弓)が床に倒れた音で、ライヴ録音ならではのハプニングです。デンマークでのイスラエルズとのデュオ・ヴァージョンに先立ってベルリンで別のメンバーとフルート、ベース、ドラムスのトリオ編成で演奏したライヴ録音も後年発掘されましたが、こちらはドルフィー自身は良いのですがあまりうまくないベーシストと明らかにミスマッチなドラムスで、イスラエルズとのデュオ・ヴァージョンより落ちる出来です。
Recorded Live at Studenterforeningen Foredragssal, Copenhagen, Denmark, September 8, 1961
[ Personnel ]
Eric Dolphy (flute), Chuck Israels (bass)
Recorded Live at The Jazz Saloon, Berlin, West Germany, August 30, 1961
[ Personnel ]
Eric Dolphy (flute), George Joyner (bass), Buster Smith (drums)
