人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

留置場、拘置所、法廷、入院

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いつも丁寧にお読みいただき、ありがとうございます。いただいたご質問はふたつでしたね。ぼくの文章が不十分だったので当然の疑問だと思います。よんでくださったかた全員にお答えするかたちで、この記事を補足説明にしたいと思います。ちなみにタイトルはイギリス童謡'Tinker,Tailor,Soldier,Sailor'より。写真は例によってスラムビルを撮ってまいりました。

質問1・有罪が確定していない容疑者が拘置されるのはなぜか?

告訴状作成のための取り調べから裁判の結審まで身柄を拘置する法的権力を、現在の司法制度は有している、ということです。
留置場は告訴が確定するまで身柄を拘置されるところ→拘置所(未決囚監)は告訴された被告が裁判結審までの間、または裁判継続中(だから未決囚監とも言う)の容疑者が拘置されるところです。だから留置場→拘置所というのんびりコースもあれば、即拘置所というショートカットコースもあります。
財力があれば私選弁護人を雇って保釈金を預けて出てくることもできます(無罪であれば返還)。健康状態が拘置所内の医療施設では対応できない場合、裁判出頭を誓約して保釈される場合もあります。法学部では一般教養で必修だそうです。拘置される法的な根拠は、法の遂行のための取り調べ・逃亡防止でしょう。有罪かどうか、モラルに照らしてはどうかもさておいてとにかく監禁してしまう。非人道的で野蛮な制度ですが、それが現状です。

質問2・精神疾患は男性患者の方が少ないのか?

これは自分でもブログ記事を書きながら、そういう印象を与えかねないな、と予想していました。女性患者の場合は非常に目立つ、しかも感情的なかたちで出てくる。男性患者はメンタル・クリニックを選ぶにも通院片道1時間かかるようなところから探す。ぼくは徒歩1分ですが(笑)。
男性患者と女性患者のどちらが多いか?
双曲性障害と統合失調症候群の患者数の比率は?
-これは、ぼくの観察や見聞では想像できますが、ぼくは自分も患者のひとりである医療現場での見聞や、書物知識しか判断材料がないわけです。精神疾患に悩むすべての人が定期的に通院し、正確な診断を受けているなら精度の高い統計も可能でしょうが、それは一種の超管理社会でもないかぎり実現不可能です。医療現場に現れない本当の全貌とは何か、それは明確にお答えできません。