人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

頭脳警察70's( 前)

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

 (前半は前回の頭脳警察の記事に加筆・再掲載したものです)

 頭脳警察は1969年12月、パンタこと中村治雄(ヴォーカル、ギター、作詞作曲)とトシこと石塚俊明(ドラムス、パーカッション)により結成。印象的なバンド名はフランク・ザッパ&マザースの'Who Are The Brain Police?'(アルバム「フリーク・アウト」1966収録)より。
2年後にはビクターとレコード契約、72年1月のファースト・アルバムは発売中止、セカンド・アルバムは1ヶ月で店頭回収になったが、以後75年までに計6枚、90年に一時的再結成、現在も再結成し90年代~現在のライブ10枚組、長編ドキュメンタリー映画、レパートリー全曲(200曲以上)ライブなど精力的に活動中。まず、頭脳警察といえばこの曲。

『銃をとれ』

銃をとって叫べ 誰に俺達が裁けるのかと/銃をとって叫べ 誰が大地を汚したのだと
無知な奴等の無知な笑いが/嘘で固められたこの国に響き続ける
銃をとって叫べ 子供だましの伝説にゃもう誤魔化されやしない
あいつらには何もわからない 顔も見たくない
人のために死ぬなんて真っ平ごめんさ だから銃をとれ
俺の手はもう引き金にかかってるんだから だから銃をとれ
 (作詞作曲・パンタ)
*
 ……さて、70年代頭脳警察が際立っていたのはアルバムの質の高さもさるものながらライブの人気、評価の高さ、それらに見合うレコードの確実なセールスがあった。パンタ自身が聞き書きの自伝「歴史からとびだせ」(JICC出版局1989年)では「70年代にロックで食えてるやつはいなかった。みんな親がかりだった」と証言している。頭脳警察のような硬派のバンドがアルバム6枚もリリースしたのは当時例がない。それでもメンバーが流動的になるのは避けられなかった。
 先に70年代頭脳警察のアルバム全6枚を列挙しよう。

 写真(上)は、
頭脳警察1(録音1972.1)発売中止作品・1975年解散記念限定自主リリース
頭脳警察セカンド(1972.5)店頭回収作品・1981年復刻リリース
写真(中)は、
頭脳警察3(1972.10)
●誕生(1973.3)
 写真(下)は、
●仮面劇のヒーローを告訴しろ(1973.7)
●悪たれ小僧(1974.11)

(続く)