人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

率直な回答、その他のエッセイ

○コメントと断片より

(1)難波弘之さんですが、ご本人がフェヴァリットに上げるフレヴィオ・プレモリ(PFM)タイプというとさにあらず、やはりセッションマン的でソロイスト的ではない。ウェイクマンとエマーソンならウェイクマンでしょう。短編小説は学生コンクールに入賞したそうで、そういう作風です。ソロ・アルバムはフロントマン不在で制作された作品のように聞こえます。プログレッシヴ・ロック自体がピリオド・ミュージック的性格が強く、後進のミュージシャンが技術的に再現を試みても擬似的な域を越えるのは難しいのでしょう。

(2)Yさんの閲覧でぴったり2,4000人目になりました。カフカは取っ付きづらいのか訪問者が三分の二に減りました(笑)。『断食芸人』から読むとはやるなあ。カフカはもう23回目・35篇まで書いたから(あと数回分)全部載せきる頃には訪問者は一桁になっているかもしれません。それもカフカらしくていいかな。

(3)ヘミングウェイは日本なら私小説作家になって放蕩三昧の人生を送るような人ですね。20代後半で書いた最初の短編集と長編二冊で国際的文豪になって、後は無残なもの。ゴッホジョン・レノンのような循環気質だったか、作家歴の後半では作品の半数を未発表にしています。ヘミングウェイの生涯を圧縮するとカート・コバーンになるかもしれませんね。

(4)ティーンの作家がティーンの読者に向けて書く、というのが35年前は画期的なことだったのです。それを雑誌のコンテストで見抜いた星新一は慧眼だったわけです。もしもそれがお嫌いなら、嫌いな作家について考えるだけ無益です。

(5)カフカモラリストではないので自己批判を迫るような発想はないでしょう。他人を見殺しにするなどカフカにとっては自然の摂理です。もしカフカが侮蔑するとしたら性的放埒くらいでしょうね。婚姻制度や核家族よりももっと反自然的で、人間のみが犯す行為として嘔吐どころか唾棄すべきもの、カフカが一生斥けたものです。汚いのは嫌だ、というだけでも十分な理由になるでしょう。これはモラル的嫌悪ではないのです。

(6)ぼくは芋類を食べると即死するので入院でもしない限り食べませんが(病院食だと仕方なく食べる。獄中食も)結局ムラサキ芋だったわけですね。そういう詐称表示して堂々と許されるのもおおらかですねえ(食べないけど)。