人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

10月第4週に見た映画

この他に「20世紀少年・第三章」を見たが(26・金)この三部作はまた改めて。以下、どれもテレビ放映視聴による感想。日曜から金曜まで毎日一本見ている。映画視聴は精神疾患作業療法プログラムでもある。

●21(日)ワイルド・スピードMAX(米09)-これは5作作られているシリーズの第四作だそうだ。二作目だけ見たことがあるがなかなか面白かった。もっとも内容はさっぱり覚えていない。この四作目も早くも記憶が薄れているが、今回は面白かったとはお世辞にも言えない。アウトローのカーチェイス映画としても不徹底な出来だった。
●22(月)デモリションマン(米93)-タイトルはスタローン演じる暴力刑事のあだ名だが、有名なSF小説とポリスの曲名に由来するのだろう。凶悪犯と暴力刑事が共に数十年の冷凍刑に処せられる。執行猶予で解凍された凶悪犯は平和主義の未来社会で次々と犯行を重ね、その逮捕のために暴力刑事も解凍される。スタローンがシリアスになればなるほどユーモラスな役で、楽しめました。
●23(火)アドレナリン(米英06)-血中アドレナリン値が低下すると発作死する毒薬を盛られた殺し屋が、興奮状態を保つためひたすら暴走する話。伏線もオチもない、珍品だが痛快。
●24(水)ゴーン・ベイビー・ゴーン(米07)-ベン・アフレックの初監督作。主演の私立探偵は弟のケイン・アフレック。日本公開は見送られDVDのみになったが、これは米なら「セックスと嘘とビデオテープ」以来の、10年に1作級の監督デビュー作ではないか(全米で14の映画賞を受賞)。ボストン郊外の小さな町で4歳の女児が突然いなくなる。身代金の要求もなく何の手掛かりもない。警察も犯罪事件としては動けない。そこで女児の伯母が私立探偵に捜査を依頼してくる。まだ若い探偵にはこの事件の解決が関係者全員の運命を変えてしまうとは予想できなかった…。原作はデニス・レヘイン「愛しき人はすべて去りゆく」で、失踪ものの古典ミステリー「失踪当時の服装は」「キドリントンから消えた娘」に並ぶだろう。重く苦い余韻が残る。この映画は忘れそうにない。
●25(木)ロミオ・マスト・ダイ(米00)-中国人マフィアと黒人マフィアの抗争に愛しあう中国人マフィアのプリンス(ジェット・リー)と黒人マフィアのプリンセス。いくらなんでもこれはないだろ?いいのか?