人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

通院日記(12月10日月曜・快晴)

毎週月曜はメンタル・クリニック、隔週月曜は内科。メンタル・クリニックには双極性障害(躁鬱病障害者手帳取得済み)、内科には高尿酸値と血中中性脂肪で通院。それから歯科にも義歯のメンテナンスと虫歯でほぼ10日ごとに通院。それと視野の部分欠損が老眼の進行とともに見られるから検査と緑内障予防のために毎月第一月曜には眼科に通院。整形外科にも本当は行くべきなのだが一昨年12月~3月の入院でブランクが開いてしまい再開していないのが脊柱と腰骨の接合部の潰れで、起き上がる時どっこいしょ、という感じだ。自転車の前後に娘たちを乗せて遠乗りしていた30代半ばまでの体力は壊滅的なほど失われた。
しかし何もかもが新鮮で苦しみ多い日々が歳を重ねるごとに鈍磨して行き、やがてあらゆることに関心を失うのが肉体の滅びと同時ならば、自然の摂理としてこれほど調和の取れた老化もないとも考えられる。「随想録」の著者モンテーニュは田舎の議員だったが、ペスト蔓延の視察で自分の墓穴を黙々と掘る農夫の姿に言葉を失っている。若い頃これはモンテーニュのレトリックだと思った。ポーズだと思った。そうではないのだ。モンテーニュは本当に言葉を失ったのだ。人智の及ばない時に人が為しうる極限を見たのだ。

メンタル・クリニックと内科はともに変化もなく、引き続き服薬しながら経過観察。メンタルは時に危険だが、おおむね劇的な改善も悪化もない。歯科と眼科、通院中断しているが整形外科もそんな調子。
不動産屋に家賃も納めてきたし、クリスマス・プレゼントとお年玉は娘たちに届いたはずだし、後は年賀状を出せば年内のノルマは通院以外すべて片づく。
ブログ記事の作文もジャズマン評伝は17本、エッセイや現代詩紹介は15本先まで書いた。ジャズは通算60本目の記事まで書いて毎日ジャズ漬け(全部聴き返しているのだ)で食傷気味だが、まだ終われない。
詩の紹介。楽そうに見えるでしょう?とんでもない。文字量の調整、難読文字の正確な再現(「葩」「蕋」とか「聚る」「搏つ」とか、漢和辞典と首っ引き)で作文よりも原詩の転写に苦心する。歴史的仮名遣い・正字は新かな・略字にするが、印刷媒体なら原文表記尊重が望ましいが電子テキストでは旧字・旧かなは違和感があるからだ。
と、まあ入院しても2週間のストック。携帯使えればの話だが。