人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

土曜日の朝早く

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ぼくの場合、睡眠薬の効果による眠りは突然遮断されたように目覚める。部屋にはアナログ表示の時計しかないから、この季節は6時半といっても窓外の明るさらは朝なのか夕なのかわからない。唯一携帯電話だけがデジタル表示だが、それだけでは確証を持てない。-結局テレビを点けてようやく、今はまだ土曜日とはいえ朝なのだ、と認識する-テレビなど滅多に点けないので、どの局も早朝らしいニュース番組をやっているとやっと週末の朝なのを実感する。

が、ほんの少しテレビ番組のザッピングをしただけで群衆の中をくぐってきたような苦痛と疲労感をおぼえて、この段落を書く前に、さらに10時半まで二度寝する。他愛もない内容とはいえ作文する程度まで一旦は覚醒しながら二度寝してしまうとは珍しい。寝つき自体が明け方4時近くと元々遅かったので、6時半に目を覚ましたのは鬱状態特有の睡眠障害(中途覚醒早朝覚醒)だったのだ。
服薬の効果もなくはなかった-二度寝をしたのはおそらくそれだし、最初に起き出した時は足腰が立たず四つん這いでトイレに行ったほどだ。

相変わらず服薬のせいで眠くてだるいが続けよう。訪問看護のアベさんとの話は昨夜の記事に書いたが、医療券による診断書拒否なんていう事態になったらネジこんでくれるそうだ。
「市役所での交渉がうまくいったのは、佐伯さんの人柄や(前任担当者との)築いてきた人間関係があったからこそですよ」
と、アベさんは強調した。壁に入院中にもらった折り紙を飾っているように「人の気持を大事にする」のがぼくの人柄だ、と。でもそれは、同時にぼくの病気の根本原因のひとつでもあるだろう。

それを実感したのは、入院先で音楽療法の講師だったD先生と近所のスーパーで退院後にばったり遇った時だった。「今はどうしてるの?教会!あなたがクリスチャンなのは一目見てわかってたわよ」
D先生はカトリックのクリスチャンで、
「私がこういうこと言ってはいけないんだけどね」と前置きして、「精神病なんて神さまから見ればないのよ。色んな病名だって、お医者さんが仕事でつけているだけ。入院している人たちは、みんな優しいから傷ついちゃったのよ。あなたもそうでしょ?」
ぼくのいちばんの美点である面が、同時に病気の根本原因をなす-というのはそうした意味になる。これは明日の記事に続けよう。