人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

(補16r)オーネット・コールマン

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Ornette Coleman(1930-,alto sax,trumpet,violin)。
前作に続き94年は多産な年で、同一メンバー、曲目も1曲しか変わらない、
Sound Museum-Three Women(画像1)94
-と、
Sound Museum-Hidden Man(画像4)94
-を同時リリースした。話題になったのはジュリ・アレン(ピアノ)の参加で、彼女はセッション作品以外では58年のデビュー作以来36年ぶりの参加ピアニストになった。
確かにアレンジは違う。とはいえ片方をOKテイク集とすれば一方は別テイク集といえて、このリリース方法は強引なきらいがある。

Joachim Kuhn And Ornette Coleman:Colors(画像2)96
-はドイツのフリー系ピアニストとのデュオ・アルバムでライヴ収録。これは大物同士の共演で、ようやく中堅に達したアレンよりもいい。感覚的には古いのだが、古くったって味とか風格というものがあるのだ。デュオなのも功を奏している。

Sound Grammer(画像3)05 -は今のところ最新作で、75歳の作品なのだから文句は言えない。今回は公式ライヴでは初の2ベースのアコースティック・カルテットで、ベースはチャールズ・モフェットの息子チャーネット、ドラムスは息子デナードが担当する。2ベース・カルテットは68年のライヴのラジオ音源と観客録音があったきりだから、息子世代との共演だがこの企画は嬉しい。プライム・タイムでは十分成果を上げたのだから、御歳83歳の御大には次回もアコースティック・バンドを望みたい。

さて、前回同様オーネットの影響を受け、ドン・チェリーを迎えたピアノレス・カルテットを紹介する。
Sonny Rollins:Our Man In Jazz(画像5)62.7.27-30
-は、オーネットの登場が一因で一時引退していたロリンズがチェリー(トランペット)とヒギンズ(ドラムス)を迎えたライヴ盤。全3曲で25分半、8分半、15分という長尺演奏を演っている。ロリンズ・ファンには悪評が高いが名盤だろう。チェリーは63年まで在籍する。そして、
Albert Ayler:Ghosts(画像6)64.9.14
-に加わる。これもライヴの名盤で、フリーだが普遍的な感動がある。