人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

通院日記・9月19日(木)晴れ

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ぼくは生活保護受給者で毎月の支給日は五日だから、ちょうど折り返し点に入ったことになる。備蓄食料品は来月の支給日分まで買い込んであるから、あとは生鮮食料品分しか財布に残っていない。貯金はあるがこれは純粋に娘たちへの学資保険なので崩せない。
今月は誕生日プレゼントを贈りあう間柄の人にぎりぎりまで奮発したので(一方的に誕生日プレゼントを贈る相手は娘たち二人だが)自分の娯楽費はなくなったが、誕生日プレゼントを揃えることそのものが自分にとっても楽しみなのでかまわない。それでもやはり多少は楽しみに飢えている。

ちなみにその人へのプレゼントには輸入盤ブルーレイがあって(画像1)、ぼくも同じ映画を観て感想を交わしたいがブルーレイ・プレイヤーを持っていないので輸入盤DVDを買った(画像2)-ジャケットからは同じ映画とは思えないが、DVDのジャケットにはマドンナの推薦文(!)が載っている。
「この映画のリアルさが私を変えました」
ジャケット裏の解説を読むと1976年のニューヨーク映画祭でアメリカ初公開とあるから、ニューヨーク育ちのマドンナは案外初公開で観ているのかもしれない。昭和初期の日本が舞台だからエキゾティシズムとエロティシズムの両面でインパクトは大きかっただろう。ベルナルド・ベルトリッチも自作の「ラストタンゴ・イン・パリ」との共通点でシンパシーを表明している(ただしウィリアム・ワイラー「コレクター」や若松孝二「胎児が密猟する時」などの60年代映画がある)-これらの意見がどれだけ妥当かは無削除・無修正の輸入盤に頼らなければならない。しかも日本の法律ではこの輸入盤は持っているだけで軽犯罪だ(笑)。

今日の通院は歯科で、義歯に詰め物をして治療終了。ただし虫歯一歩手前の歯が他にもあるので、毎月一回の検診で虫歯に進行していたら片っ端から治療していくことになる、と予告された。今回程度に義歯の詰め物を入れ替えて住む程度の治療ならいいのだが。

この歯科はスタッフも和気あいあいとした雰囲気で、和やかでいい。今日は誰かの実家から送られてきたリンゴの話をしていた。お昼休みにみんなで食べているが、そろそろ蜜がしぼんできた。ひとり一個持ち帰りじゃなくて二個にしよう。「いいんですか」「わあ、めっちゃ嬉しい!」
そんなふうに談笑している様子は、こちらまで穏やかな気持になる。