人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

ネタバレ注意!「魔法少女まどか 叛逆の物語」雑感

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以前書いた通り、「魔法少女まどか☆マギカ」のテレビ放映中はぼくは病状の悪化で入院していました。それに深夜帯アニメに対する偏見もありました。多少は気になるところもあるけれど、深夜帯アニメにもぼくでも楽しめる作品があるんだと思ったのは「ちょびっツ」「涼宮ハルヒの憂鬱」と「魔法少女リリカルなのは」です。そのタイミングで「魔法少女まどか☆マギカ」の全話版廉価盤輸入DVDが発売され、「劇場版・魔法少女まどか☆マギカ」前後編のディスク化予約の宣伝展開が始まりました。

ぼくが輸入盤を購入してテレビ版全12話を観たのが劇場版の発売の二か月前で、劇場版が発売され中古で一瞬安く出た時買うまでテレビ版を10回以上観ました。その後は劇場版とテレビ版を交互に、ほとんど毎晩の就寝儀式のように観ていました。今でもです。
ですから「叛逆」はディスクの予約が開始されたら、もう即注文する覚悟です。物語自体は明快なのに多義的な解釈ができ、画面の情報量が多いので確実に見落しがありそうだし、矛盾やご都合主義と思える箇所も説明がつくかもしれない。たとえば百江なぎさの存在です。

パンフレットを読んで映画を思い出すと、べべ(お菓子の魔女)=百江なぎさの登場の仕方が納得いかないんですよ。映画では確か終盤ようやくべべが百江なぎさの姿になったと思いますが、パンフレットで監督や脚本家の談話を読むと百江なぎさという魔法少女が登場して、それから正体がべべだったとわかる、という構想が語られています。それを変更した、とは書かれていない。
たぶん前半で百江なぎさの登場シーンがあったのが上映時間の関係でカットされたのか、それともぼくが見落としていたのか?ご覧になった方の記憶ではどうでしょうか?
もし尺の都合でカットされたのなら、ディスク化ではディレクターズ・カット版としてもう10分くらいは長くしてほしい。いや、もっと長くなってもいい。明らかに展開が性急すぎる印象があるのです。

不評作ほどディスク化は早いようですが(「エヴァンゲリオンQ」は昨年10月公開、今年4月ディスク化)、まどかは続編も早く決ってディスク化も早まるのがいいですね。視点人物を替える手法はあるにせよ、内容はほむらの運命を描いていくのが主軸には変りないでしょう。前作も実質的な主役はほむらでしたから、三部作構想もあり得るかもしれません。