人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

パップ剤について

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そもそも筋肉痛などなければパップ剤など貼る必要はないのだ。パップ剤と言っても知らない人もいるかもしれないから説明すると、湿布の一種、ただしすぐに連想される冷湿布や温湿布ではなく、薬剤湿布にあたる。広辞苑を見よう。

しっ-ぷ【湿布】木綿・紋羽(もんば)・フランネル・ガーゼなどを水や湯または薬液などに浸して患部に当て固定すること。また、その布。多く炎症の治療に用いる。

つまりパップ剤の方が冷湿布や温湿布よりも語義本来の湿布であるとわかる。
で炎症、この場合は腰痛なのだが、腰痛自体はもう数年前から消長を繰り返していた。当時は半年ごとに躁鬱症状の悪化から入退院を止むなくされていた、という病状だったので原因は加齢に加えて躁症状における過活動も大きかったのではないか、と想像される。双極1型の躁転状態というのはそれはもう、無秩序に爆発的な活力がひきもきらないものだ。逆立ちして町内一周したくなればそのくらいのことは平気でやってのけるが、自分では気づかずに心身ともに無茶苦茶な負担をかけているからいきなりガクッときた時にはボロボロの重鬱状態になっていて自宅療養で回復する域ではなくなっている。身近や同居で家族がいる人すらそうなる可能性が大きいのだから、ひとり者などスパイラルまっ逆さまなのは言うまでもない。

そんな具合に入退院を繰り返していたので、冬場のたびに腰痛に苦しみながらも継続的な治療を受けるのを怠っていた。しかし昨年の秋にアニメ映画「魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語」を劇場に観に行って翌朝、腰の激痛で起きられない。整形外科で処方されたのがコルセット、鎮痛剤(服用)、パップ剤。消炎効果があって持続時間は24時間という。ただし密着性が強いので冷湿布や温湿布よりもかぶれやすい。三日貼ったらかゆくてたまらず塗り薬(効果はパップ剤よりも弱い)を処方してもらい併用することにした。かゆい時は塗り薬を使い、かゆみが引いたらまたパップ剤に戻す。映画を観たのが昨年10月27日、公開二日目の日曜日だから、そろそろ今回の腰痛も満三か月になる。

20年くらい前、女性歌手がみんな裸足で前かがみ、という時期があった。裸足はきっと普段はヒールで外反母趾なのだろう。なので腰痛で前かがみになる。名指しは避けるが、みんなパップ剤のお世話になっていたに違いない。