人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

ジョン・レノン1,000字評伝

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次回からの記事で目指しているのは全訳詞集で、ご期待にそえるかわかりませんが、訳詞+評伝の形になります。ジョン・レノンの場合は作品の背景が重要かつ理解に必要で、それが強みと弱みの両方になっています。
前回端的に書いたように、ビートルズ解散後のジョンは「ライヴ・イン・トロント」'69(解散末期のソロ・ライヴ)、「ジョンの魂」'70、「イマジン」'71をピークに徐々に創作意欲を失っていきました。
「サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ」'72、「ヌートピア宣言」'73制作中からは夫人とも不仲になり、アルコール依存性の瀬戸際で2枚の会心作「心の壁、愛の橋」'74、「ロックン・ロール」'75を同時制作。ベスト盤「ジョン・レノンの軌跡」'75でレコード契約満了後は夫人とも和解、それぞれ愛人を整理し夫人はビジネス、ジョンは主夫(ハウス・ハズバンド)の生活に徹します。
5年もさぼった、80年代だ、ビートルズ解散後10年・おれも40歳だ…と節目を意識して制作したカムバック・アルバム「ダブル・ファンタジー」'80がシングル『スターティング・オーヴァー』共々チャート1位目前の1980年12月8日、ジョンは熱狂的なファンによって自宅マンションの敷地内で射殺されました。
『ダブル・ファンタジー』セッションから次のアルバム収録予定だった残りの曲は「ミルク・アンド・ハニー」'84に、生前唯一のソロ・ライヴ出演は「ライヴ・イン・ニューヨーク・シティ」'86に、「心の壁~」「ロックン・ロール」セッションの未発表テイクからは「メンローヴ・アヴェニュー」'86に、そしてビートルズ解散後から没年までの全期間からほぼ90曲の未発表テイクを集大成したCD4枚組「ジョン・レノン・アンソロジー」'98が出て、さすがにもう…と思ったら「アンソロジー」からの9曲に未発表7曲を加えたデモ・テープ集「ラヴ~アコースティック」'04、「ダブル・ファンタジー」のラフ・セッション「ダブル・ファンタジー~ストリップド・ダウン」'10発表。
また、ビートルズ末期に夫人と共作のドキュメンタリー・アルバム「トゥー・ヴァージンズ」「ライフ・ウィズ・ライオンズ」「ウェディング・アルバム」が68~69年に発表されています。
というようなことを散りばめながらやっていこうと思います。以上がジョン・レノンの全アルバムです。