人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

フレンチ・ロック(1)・アンジュ

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おそらくフランスのロックなど聴かないという方が多いと思われる。フランス・ギャル、ミシェル・ポルナレフヴァネッサ・パラディ(レニー・クラヴィッツ絡みだが)など、日本でも人気が出るポップス歌手など10年にひとり現れればいいほうだ。

だがフランスには(フランスにも、というべきか)70年代初頭から活動している多くのロック・グループがあって、国際的な成功をおさめたバンドこそ一握りだが、マイナーなグループも含めて結成40年におよぶバンドも少なくない。これは第一回だからどんなバンドがいるかリスト・アップしよう。

○アンジュ(Ange,1972-)
○ゴング(Gong,1970-)
○マグマ(Magma,1970-)
○カトリーヌ・リベロ+アルプ(Catherine Rebeiro + Alpes,1969-)
○エルドン(Helden,1974-)
○ピュルサー(Pulsar,1975-)
アトール(Atoll,1974-)
モナ・リザ(Mona Lisa,1974-)
○ワパスー(Wapassou,1974-1986)
○タイ・フォン(Tai Phong,1975-1979)

ざっと挙げてもこれだけいる。最後の2バンドを除いて現役活動中。アンジュ、ゴング、マグマ、カトリーヌ・リベロ+アルプあたりは国民的人気を博しているらしい。普通の人でも知っていて、英米のロックに匹敵する(そしてフランスならではの)自国の誇りとしているということだ。
そして日本のロック愛好家もしつこいから、先の4バンドはもちろん準A級と言っていいあとの6バンドも代表作は押さえておく(といっても20年も聴いているとどのバンドもコンプになっている)。

とりわけフランスならではのロックを聴かせてくれるのはアンジュだろう。70年代から日本盤も発売されてきた。こんなヴォーカルとオルガンはフランスのバンドでしか聴けない。
画像1はセカンド・アルバム「アルルカン(道化師)の墓」1973から「新ノア記」1974、「エミール・ジャコティ」1975、「小さなマンドリン」1976の名盤4作を収めたセット。画像2は全盛期の傑作ライヴ「6」1977、画像3は翌年の名作「異次元への扉」1978。
しみじみいいです、アンジュは。