人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

Black Is The Color(黒という色)

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○コメントと断片より

(1)この都度お越しいただき昨年五月から始めたぼくのブログも訪問者数17,800人になりました。ありがとうございます。
それはさておきマイケルはジャクソン5~ジャクソンズの頃から好きでした。「ルッキン・スルー・ザ・ウィンドウ」や「今夜はブギー・ナイト」はシングルを買いました。本格的なソロ・アルバム第一弾「オフ・ザ・ウォール」は名曲ぞろいだったけど次の「スリラー」はスケールが違いましたね。「ビート・イット」なんか16小節のギター・ソロのためにエディ・ヴァン・ヘイレンにアルバム一枚分のギャラは投じたんじゃないでしょうか。
無垢な人だったんだろうと思います。生前のバッシングも故人は許しているでしょう。ぼくは逝去の報を入院していた病院の食堂のテレビで見ました。三ヶ月の入院期間には、忌野清志郎の訃報もテレビで知りました。病棟内の有線で『スローバラード』や『トランジスタ・ラジオ』が小さな音で流れていました。

(2)読んだという解放出版社の本をたぶんおれは読んでいないけど、あっちの方面も代々木系や反代々木みたいにややこしくてね(実際関係がある)、たとえば差別用語まで絡むんだ。「屠殺場のような戦場」という表現が畜産業差別に当たる、とヴェトナム戦争ルポルタージュ(岩波書店刊行だったのも問題になった)が回収・改訂騒ぎになったのももう40年あまり前になる。屠殺場って一発変換できないでしょう?
雑誌の編集やってた時に東京都の差別問題担当課に呼び出されたんだよ。差別用語があるって。なにかっていうと「『ビコ』って言葉は下肢に障害のある人への差別用語を連想させる」だって。編集部のひとりが写真のコピーに「ビコのように、ボブ・マーレーのように」と書いたんだ。ジャマイカのマーレーは衆知だが、ビコといえば南アで軍事独裁政権に抵抗して入獄、軍事政権崩壊後は大統領に就任して民主化をなしとげたノーベル平和賞級の黒人指導者だ。ピーター・ガブリエルの名曲『ビコ』(ビコがまだ獄中の時の曲)でみんな知ってる。東京都の差別問題担当課なんてビコを「ビッコ」としか読めないで編集部全員を有料会議室(しかも編集部持ち!)に呼びつけて説教し、得意気に聞かされたのが「屠殺場」の摘発ってわけ。差別の本質はそんなことじゃない。いずれ本文でやるよ。