人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

「千と千尋~」問答

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○コメントと断片より

(1)同感、これは飽きない作品ですね。興業収入のベスト・スリーが同一監督で、しかもシビアな内容の「千尋」「ハウル」「もののけ」とは大したものだと思います。
本文で書かなかったけど監督がひとつだけ「ソープランドの話です」と答えているインタビューがあります。脅迫されて源氏名でお風呂のお仕事。なるほど。このインタビューも引退声明同様なかったことにされています。むしろ人身売買がテーマでしょう。
なぜどの作品も毎回金曜ロードショーかといいますと、制作に日テレ、スポンサーに読売新聞、配給は東宝で、これらは全部警察庁と提携しているからです。世の中の仕組みです。
あと最後に、基本的にはこれは怪奇映画、妖怪映画なんだな、と感心しました。それと監督は子供と老人は好きだけど自分の子供世代の中年は豚にする(笑)。いやなじじいですねえ。

(2)こんばんは。来週のトトロも楽しみですね。ぼくは離婚前には娘たちと年間50回はビデオで見返したと思います。だいたい好みはナウシカラピュタ派か、魔女宅~トトロ派か、もののけ千尋派に分かれそうですね。年代順なだけか(笑)?とにかくトトロは今や一家に一枚の保育用品だし、「あるこう」を歌えない20歳以下の子供はいないでしょう。おっさんになってひとりで見るのもまた一興です。

(3)こんばんは。日本国内盤でも日英仏のトリリンガルDVDになっているようです。仏よりも西斑・葡語圏の方が需要はありそうですが。ぼくはスペイン製のクレヨンしんちゃんスリッパを見たことがあります。
ぼくもジブリ=宮崎作品の最高傑作はこれで決まり、という感想です。とにかく驚異的な想像力が画面に満ちています。最初に見た時は少女の精神的成長や強引な展開、エコロジカルな要素に無理を感じましたが、これはこれでいいか、と思えるようになりました。宮崎版「アリス」でしょう。「ハウル」も一種のアリス譚ですから「千尋」と「ハウル」で一対になっていると思います。
ところで資料によると登場人物中「カオナシ」だけが各国語版で独自の呼称をつけられ、英語版ではMasked Manだとか。これ、ちょっと違いますよねえ?
(No Faceという版を見た、というご教示を頂きました。wikiでも同様です。筆者の参照文献の誤りか別版かと思われます)