人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

はじめまして、その他のエッセイ

○コメントと断片より

(1)はじめまして。ぼくは双曲性障害(躁鬱病)で、この1年半ほど落ち着いていますが発症から3年ほどは年平均3か月は入院していました。ピークの状態では躁鬱病統合失調症の悪化した時と同様の状態になります。そういう時は大体「躁鬱混合」といわれる状態なので、正常な理性が失われる躁状態と、判断力や常識は回復するもののまったく気力の出ない鬱状態が交互、または同時にやってきます。ぼくはひとり暮らしなので、病状の悪化に常に気をつけて危なくなったら早めに手を打たなければなりません。精神疾患はご家族も当事者ですからさぞかしお辛いことと思いますが、どうか強くいらしてください。

(2)おそらく多大な集中力と創作性を必要とする自己名義のアルバムではシラフ、だけどコズミック・ジョーカーズ・セッションやアシュ・ラの「ジョイン・イン」(ファーストは?)ではトリップした状態での集団インプロヴィゼーションが目的ですから、キメてやっていると思われます。「ジョイン・イン」はファーストのリメイクですがまるでムードが違う。コズミック・ジョーカーズはシュルツェの「軽み」の部分が出ているいいシリーズだと思います。

(3)どうでしょうか、作品自体からは「幼年期の屈辱感」と言っています。立中は自分の郷里なんか大キライだったのです。それは立中にとって屈辱感しか与えない故郷でした。大学卒業後実家に帰り、実家の命ずるままに地方銀行に縁故就職して2か月で縊死。大学と都会生活がどんなに条件付けであろうと、立中は敗北以外の選択肢を見なかったのです。

(4)拒食・過食と性差がかなり関係があるんじゃないか、とはこれまでの見聞から思います。太った女性患者はいても太った男性患者は滅多に見ませんでした。ぼくも拒食タイプで、食欲はもとより仕度や食事そのものが億劫になります。冷凍食品のピザやチルド焼売が非常食です。なんとか食べればやはり空腹だし美味しいので、翌日からは何とか食欲もわいてきます。

(5)「溶解」とは文字通りの意味です。自我の甲羅も核も崩壊して溶解し、外界の事象と自己の内面の間に区別がなくなっている状態。だから「彼女」や「男」を描いていてもそれがそのまま詩人の自画像になっていく。氷見の場合は技法以前にこのような詩法になる資質があったと思われるのです。