人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

>その他超常現象その他エッセイ

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○コメントと断片より

(1)この記事は>美容と健康>健康と医学>その他健康と医学、でした。どこで分類されるのかよくわかりませんね。ぼくは幻覚見た話書いても>メンタルヘルスばかりですが、たまには>超常現象に分類してほしいものです。

(2)こちらこそ「エヴィータ」は記憶の底に沈んでいました。スペインおよび南米全域に渡って国際的ヒロインだった大頭領夫人…でしたよね?「エル・スール」というスペイン映画で、お父さん(実は元政治工作員)が朝食の席で朝刊を拡げて「エヴィータが死んだ!」と絶句する場面がありました。イメルダとは格が違うようですね。
(訂正・「エヴァ・ペロンが死んだ」でした。いやはや情けない)。

(3)訂正の訂正。エヴァ・ペロンの愛称がエヴィータなんですね。訂正することなかったな。

(4)氷見の方はまず十分な空間があって言葉が配置されています(晩年は空間によじれが加わるが)。立中は鮎川信夫吉岡実、堀川正美ら西洋現代詩に強く影響を受けた詩人の系譜(の最後のひとり)だから矛盾や不調和も気にせず暗喩としての詩語を文脈のなかで複合的な隠喩にしている。荷物の積みすぎで、核心が隠れてしまっている。立中が率直に「核心」から発想した詩を書くのは、ようやく晩年の『十月』や『幼年論』といった作品です。連載記事全体では、そこが見えてくると思います。

(5)詩とはやっかいなもので、いかに離れたものを結びつけて常識的な思考を出し抜くか、というのも主要な目的のひとつです(コンシートとか異化作用と呼ばれます)。立中は非常に熱心に詩を学習し、そのため詩の真意が隠れてしまうほどレトリック過剰な作品からスタートしてしまった。それが立中の第一詩集の失敗の原因でした。

(7)これは鮎川信夫のなかでも地味な一篇で、知名度も低いのですが、敗戦後東京のあまりぱっとしない都会風景を描いて詩人自身の内面生活や文化論にもなっているという、さりげなく見事な作品です。立中は鮎川を戦後最高の詩人と尊敬していました。『白痴』は従軍体験を経て敗戦から6年、詩人31歳の作品です。平和な時代に23歳で自殺した立中とは倍以上に成熟した詩人だったのです。鮎川と同年生まれの吉岡実、鮎川の最上の部分を継承した堀川正美、堀川と並ぶ孤高の詩人・岩田宏をお薦めしたいと思います。