(5)GS時代のザ・スパイダース



加山雄三&ランチャーズ「恋は紅いバラ」には2か月遅れをとったが、
○ザ・スパイダース「アルバムNo.1」1966.4(画像1)
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は全曲オリジナルのヴォーカル曲で、ソロ・シンガー&バック・バンドではない純粋な国産ロック・バンドの初のアルバムになる。65年5月のデヴュー・シングル「フリフリ」はキンクスにヒントを得たかまやつひろし作品で、かまやつは「ロックはリフ」に気づいた日本で最初の人だった。そこにユニゾンするベースとドラムスが重なり、この第一作はリズム・パターンを様々な形で試している。
第二作は全曲ビートルズやアニマルズを始めとするカヴァー・アルバムだったが、かまやつ作品はなかなかヒットしない。66年9月シングル7枚目にして歌謡曲の大家・浜口庫之助の映画主題歌『夕陽が泣いている』に起用されバンドにとっては不本意なブレイクを果たし、すでに常連ヒットメイカーとなっていたライヴァル、ブルー・コメッツと並ぶ。この曲は、
○「スパイダース'67 アルバムNo.3」1967.1(画像2)
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に収録。オリジナルとカヴァー半々のワイルドな魅力がある作品。
かまやつ作品も「なんとなくなんとなく」「いつまでもどこまでも」そして「あの時君は若かった」「バン・バン・バン」「真珠の涙」など珠玉の名曲をヒットさせ、フォーク・クルセダーズの大ヒット・アルバム「紀元弐千年」'68.7に刺激され、第六作、
○「明治百年、すぱいだーす七年」68.10(画像3)
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を発表。この後2作があるが、スパイダースのピークはここまで。解散後のメンバーの活躍は言うまでもない。