人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

ぬか喜び日記(12月7日金曜・快晴)

昨夜は寝つきが悪く、それでも3時間は眠ったか。昨日のうちにまとめておいた娘たちへのクリスマス・プレゼントとお年玉を朝一番の郵便局に出しに行く。窓口のおばさん、もといお姉さんの家庭は民営化の多忙で崩壊したり自殺者が出たりはしなかっただろうか、と思う。せめて妻が定時から1時間程度で局の仕事を切り上げてきてくれていたら…だが今さら詮ないことだ。家事全般(炊事洗濯子供の世話)はぜんぶぼくがやってきたから、彼女も決意が必要だったろう。
それにしても、もう別居して離婚も成立したぼくを保健所と警察の教唆で家庭内暴力告訴というのはあんまりだった。これは民事上娘たちの親権で有無を言わせないためだったが、真夏に未決囚監4か月、周りは職業的犯罪者ばかりという環境はこたえた。妻はぼくが無実でも殉じる人間だと知っていた。

現金書留ゆうパックというのがあるとは初めて知った。別々に出すより150円ほど安い。少々早いが、明日には届くだろうか。
それから全滅商店街の服屋に行った。おばあさん一人で切り盛りしている店だ。実はおととい革ジャンパーのチャック修繕見積りを打診したら「うちでは出来ないけど下請けに訊いてみるね。千五百円はかかると思ってて」とウハウハで頼んできたのだ。これまで当った店では手付金三千円とか八千円とか言われてきたのだから。
だが結局この店でやってもらえる下請けはないと判明した。仕方ない。先月買った千円のジャンパーで乗りきろう。2割引千五百八十円のジーンズももう1本買おう。先月はどうしても必要で予算の倍額のジーンズを買い、おかげで電話代が不足し友人から三千円借りることになったのだ。

服屋からジャンパーを持ち帰る途中「おはようございます」と知らないおばあさんから呼び止められる。手に選挙の投票案内の封筒を持っている。
「私インフルエンザの注射ならもうやったんだけど」「はあ」「でも行かなくちゃ駄目なのかしらね?」
おばあさんは勘違いしているのだ。「これは選挙の案内ですよ」「あらー、選挙なの?私学校いってないから判らなかったわ」「場所は中の紙に説明があります。市役所でもできますよ」「行かなきゃ駄目?」「行かなくても罰はありません」「怖い人に訊くと脅されるでしょ?待ってたのよ」そうですか、それはどうも。ありがたいことだ。