人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

美とは何か(7月9日・猛暑・94人来訪)

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タイトルに事欠き、まるで審美学のような題名をつけてしまったが、質素な生活を美と言えばともかく、ぼくの日常に美と呼べるようなものはなにもない。その意味でこのタイトルは、一種の反語になっているわけだ。美とは何か?ぼくには無縁のもの。なくても別に困らないもの。
例えばこれがそれです、と載せた画像は今日の昼食で(ぼくはキッチン台をそのまま食卓にしている)、米飯に豚肉のしょうが焼き、青菜の浅漬け。味噌汁は真昼には暑いから麦茶。これを美と感じる人はいないだろう。この一食の食費は百円にも満たないが、ご飯のおかわりもできたのだ。たとえ美ではなくても、食事は必要ということだ。

実はこのブログではディスコグラフィ(作品目録)によるジャズマンの評伝を昨年11月から毎日欠かさず更新している、ということにお気づきのかたがどれだけいらっしゃるだろうか。アメリカの音楽サイト「オールミュージック」はデータの矛盾も多く、それでも参考に目を通すが、ジャズマンの評伝はスコット・ヤーロウという人が大半を書いていて、知識は段違いだろうが作文はぼくのほうが上手い。いや、正確にはヤーロウさんにはジャズ発祥の本国ならではの歪みがある。ヤーロウ自身は歪みとは考えていないだろうが、アメリカで定着したジャズマンの序列をなぞって個別の評価に落とし込み、一件落着させている-とも見える。

19時40分に自分のブログを見てから書き始めて、もう79人訪問があったのか、それにしてもこの人数でもコメント全然ないな、とまだ規定の文字数の半分に達しないのにバテてしまった。ジャズ記事の内情を書いていて、寝床で寝そべっていたのでうかつにも居眠りしてしまうところだった。もう22時40分になっている。たかだかこれだけの作文はいつもなら一時間あればこなしてみせるのだが、ぼくだってシラーやレッシングのロマン派美学論文は、ロマン派でもあまり体系的とは言えないヘルダーリンやノヴァリス共々愛読している。書架でもすぐに取り出せる位置に置いてある。

パソコンであれば文中挿入できるのだが、携帯だと文頭掲載しかできない。ぼくの書架はこんな具合で、本棚4面CD棚2面にLPラックもある。

だがぼくの考える美はもっと身近で現象的なものだ。たぶんぼくのブログはどの記事も長く、一日のうちにリピートしてくれている人が多いのだろう。感謝にたえない。