人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

通院日記・11月20日(水)晴れ

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午前中は眼科の受付時間の正午ぎりぎりまで自宅で読書して過ごし、今日は幸い空いており、顔を出すなり受付の女性スタッフに心配と驚きの混じった声で「佐伯さん!?」と叫ばれてしまいました。昨日は一時間半待った挙げ句、「すいません、気分が悪いので日を改めて…」と帰ってきたのです。
5分と待たずに受診、今月も良好でした。出る時自動ドアを見ると、貼紙。毎日ガムテープで貼るのか?

今は吉田喜重映画への関心が再燃しているので(ロックではブルー・コメッツとザ・スパイダース)、分厚い研究書を引っ張り出して読んでいます。
「エロス+虐殺」69の中盤で現代の青年男女が荒れ地みたいな場所でパフォーマンスする場面があります。あれは新宿駅西口浄水場跡地で、現在は大銀行と証券会社と大型家電店街に取り巻かれて東京都庁が立っています。ぼくはどちらの風景も知っていますが、これは時代的・地域的なことだから伝わるかどうか。

あの場面だけピンク・フロイド風の音楽になります。音楽監督オノ・ヨーコの前夫で作曲家の一柳彗ですが、あれは当時の日本のサイケデリック・ロックバンド「Apryl Fool」の即興演奏です。メンバーには細野晴臣松本隆がおり、ピンク・フロイドの日本への影響の最初期の一例です。

そんなこともブログに書きたいのですが、今はそれより二つのシリーズ、

・短歌と俳句に見る詩人論
・アル中病棟入院記

の方を優先しなければなりません。どういうわけか昨日も延べ126人というアクセス数があったくらいだから、興味を持ってくださる方々が多いようです。

教会で牧師に対して非難が高まり、罷免案が決議されるに至ったのは、
「先生の宣教(スピーチ)は真面目すぎて難しい」から「信徒が増えない」というものでした。難しいと言っても、このブログの文章程度かと思いますが、おそらく信徒のみなさんは、牧師の宣教に自己啓発書(U2のボノはプレスリー邸宅を観光してショックを受け、蔵書が知的水準の自己評価ならエルヴィスは痛ましすぎる、と発言していました。自己啓発書ばかりだったからです)のような効能を求めていたのだと思います。

実際の信仰はつねに自分自身への問いかけで、牧師の宣教もいつも信仰の本質への問いかけでした。このブログなどはまだまだ甘いものでしょう。