人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

死にかけエンシュアリキッド

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 ここ数日のブログ更新は実は予約投稿で、3月末の数日はほとんどお陀仏になるところでした。不眠、食欲不振で体力がどん底まで落ち、絶食状態から低血糖症状が出てめまい、足腰の震え、全身衰弱で寝たきりになっていました。発汗の少ない気候ですし水分補給だけはしていたので、幸い脱水症状は起きませんでしたが、昏迷状態で寝ていて夢の中で臨死体験も起こりました。ぼくのような程度の重い双極性障害1型の病人には、不眠・絶食・生活リズムの壊滅は常用薬の代謝不全による薬物中毒や意識昏迷、幻覚・幻聴などの統合失調状態まで引き起こし、心身に致命的な大ダメージがあるのです。残してきた娘たちはもとより、別れた妻まで含めてこれまで愛した女性が次々と夢に現れて、もし承諾してくれるなら先着順でもいいから再婚したいと思ったほどでした。男子たるもの不甲斐なし、穴があったら入りたい!!気分です。もっとも臨死体験自体は、焦燥や未練、執着をほとんど稀薄に感じさせるので、むしろ安らかで無心ですらあります。

 一人暮らしなので食事を取ろうにも、食事の支度をする気力もありません。これは絶体絶命だと、緊急用栄養補給剤のエンシュアリキッド(植物状態の患者が鼻や直腸から補給される総合栄養剤です)と、チョコレート、粉末カップスープでどうにか栄養を摂り、翌朝ようやく数日ぶりに、起き上がれる程度には回復しました。以前は集中的に具合が悪い時があり、2年半のうちに5回、30か月のうち20か月は入院して過ごした時がありますが、毎回危篤状態で救急車で緊急搬送されていた、障害1級相当の病状だった当時(主治医には「何度死んでいてもおかしくない」と言われました)に較べればまだましです。今回も何とか自宅で自力回復できたので、また不調の時にそなえて数日先までのブログ用作文のストックは書きためておけそうです。もちろん今日はエイプリル・フールの日だから、嘘は書かないつもりでいます。ぼくの病状はアスペルガー症候群由来だから嘘はつけませんし、孤独と自由は一対、それに野垂れ死には男の特権ではありませんか。