「書く段階で編集者やインタビューイ、読者の感想も想定しなければなりません。人によっては校正刷り段階で事務所チェックを要求されるので一発通過する仕上げでなければなりません。自分でも今回はうまくいったな、という時は純粋に職人的に手応えを感じていました」
「雑誌の仕事は基本的に買取りです。記名の有無は執筆者が主張しないかぎり編集者が決めます。
転載(いわゆる「二次使用」)には最初の稿料の一割程度が出る時もあり、出ない時もあります。
執筆者が自費または他の出版社から書籍化するのは問題はありません。「買取り」というのはあくまでも最初の雑誌掲載について払われるので、著作権についてはケース・バイ・ケース(例えば多大な取材費によって成立した場合など)となるでしょう。著作権自体の売却ではありません。
W監督の場合、R氏によるロング・インタヴューの体裁をとるという暗黙の了解がありました。書籍であれば当然クレジットを要求したでしょう。
慣例として、依頼に当って原稿料の明示や取り決めは版元からは一切ありません。こちらからおおよその金額を訊くことはできますが契約書は交わされません。制作後に雑誌1号分の予算から算出されるので予め報酬額を示せないのです(誓約金額通りに報酬があるのはモデル事務所、スタジオのスタッフやスタイリスト、カメラマンで、レイアウターはややまし、ライターは最下位です)。
それが東京の一般的な雑誌社です。創始期から現在までこの体質は、程度の差こそあれ変っていません。」「例えば、ぼくがこんな記事を書いたとして、記名や著作権の問題が生じるでしょうか?
(藤子・F・ミュージアム周辺の案内)
『向ヶ丘遊園駅から藤子ミュージアムまでは1本道でわかりやすいです。2時間入れ替え制なので、行きはバスで道を覚え、帰りは駅までの中間点にある広大な生田緑地公園(入場無料)でティッシュペーパーの箱くらいあるヒキガエルとの出会いをお奨めします。公園入口には全国の民家を復原した日本民家園(有料。おいしいそば屋あり)もあり、緑地公園の突き当たりには名物・岡本太郎美術館(Art is explosion!)もあります。徒歩1日でこれだけまわれます。バラの季節にはさらに向ヶ丘遊園跡地の奥にこれも広大なバラ園(入場無料)が公開されます。向ヶ丘遊園のPRになってしまいました(笑)』