人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

2・退院、幻覚、幻聴

(幻覚や幻聴は薬の副作用とは考えられませんか?)
服薬であやしくなるのは平衡感覚(自転車捨てました)、時間感覚などでしょうか。薬の切り換えで血中濃度が安定しないうちは吐き気や胸焼けが伴うことがあります。まったく関連がないとは言えないでしょう。
それでもいちばん危険なのは躁状態ですから服用中止というわけにはいきません。最近の幻覚・幻聴は5月末で、ドビュッシーの「月の光」が聴こえ、壁や床にさまざまな文字が浮かんでは消えました。Writing On The Wall現象です(笑)。これは完全にシラフの状態でしたが、退院後に徐々に鬱の病相になって絶食・不眠のあげくでしたので、服薬も代謝が落ちていたのでしょう。即効性の精神安定剤を処方され、のり巻き食べて服薬、12時間睡眠して霧が晴れたように落ちつきました。シラフで見る(聴こえる)幻覚・幻聴の苦しさも筆舌に尽くしがたいものです。
(現在は落ちついているのでしょうか?)
はい。3月中旬退院、それから女性問題の終息で、自分では耐えうる自信があったのですがやはりそんなに割りきれるものではなく、1か月半かけて鬱のどん底に沈んでいきました。1日3時間しか布団から出られなかった。今回もまた絶食状態での服薬で全身麻痺の緊急入院にはなりたくないのでサンドイッチと冷奴とアイスクリームくらいは食べるために起きて(徒歩1分スーパー1軒、3分コンビニ2軒なのも助かった)、テレビは壊れているし活字は読めない、獄中以来欠かしたことのない日記も書けない(読書と手書き文字不可能になるのは重度の鬱の典型的症状です)。でも携帯なら打てたので起きている間のひまつぶしにはじめたのがこのブログです。鬱のピークはその後に来たけれど、それを抜けたら一時的なものにせよ安定してきた。生活にひとつ習慣が加わったからでしょう。もともとフリーライターだった者にとっては、在宅作業療法以上の意義があります。
(今はご飯は食べられますか?本は読めますか?テレビはなおりましたか?)
そんなお母さんみたいに訊かれるとモジモジしてしまいますが(笑)、テレビはなおりました。長時間の視聴は耐えられないので、残念ながら子供向けアニメや特撮観るのがせいぜいです。残念ながら映画はまだ無理。集中した視覚が保てません。読書は詩と批評なら読めるようになりました。小説はまだ駄目です。