人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

日記(3月30日・金曜・晴れ)

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春一番かというくらい風が強い。暖かいのはありがたい。電気温風機のせいで1月には1万円を越えた電気代だったが、先月は小型ヒーターと加湿器の組み合わせで4,500円に抑え、今月は4千円を切った。
今週は眠たくて眠たくて、とにかく寝ている。肉体的には鬱症状だが、感状は淡々としている。寝床でYouTubeにどれだけ1本まるごとアップされている日本映画があるか思いつきで検索している。英語字幕・吹替え版はわかるのだがスペイン語字幕・吹替え版がそれに次ぐのは意外だった。たしかに海運国としてはイギリスに次ぎ南米を覆うのはスペインだ。
イギリスとスペインが世界中に撒き散らしたものはふたつある、とはよく言われることだ。小説、それ以上に梅毒。まあ今はアメリカがイギリスにとって代わっているだろうけど。横浜や新宿の外国人娼婦は組織的な中国系かスペイン系の私娼が大半だった。

英語版題名はともかくスペイン語版題名となるとお手上げだ。カッコしてローマ字タイトルと年代が記してあればまだ良い。
1本まるごと見られない場合は涙をのんで知らなかったことにする。なぜか複数の投稿者が分担してアップしていたりもする。ケチがついた場合の責任回避のためだろうか。
岸田森主演の吸血鬼映画「血を吸う~」三部作の最高傑作は「血を吸う薔薇」1971(図版)だろうが、英語版題名は「血を吸う人形」しか知らない。'Lake Of Drucula'で検索したが予告編しかなかった。

著作権無視のネット配信には賛否両論あるだろう。しかしある程度の年代が経過したものはPublic Domain化しないと消滅の危機がある。あらたにDVD化やブルーレイ化されてもたいしてプロモーションされないのだ。購買力のある世代ならネット配信はサンプルとしてパッケージ商品を求めるだろう。
購買力のない人間がこんなこと言ってもムシがいいが、映画のように版権が複雑なものは現行の著作権切れDVDのようにあっさり青空文庫化しないと一握りの有名作品しか流通しなくなる。いや、本なら探せば戦後のものなら見つからなくもないし、数次に渡ってリプリントされているものもある。
日本映画を高く評価しないのは昔から日本人だった。サイレント期はもちろん昭和40年代まで今見て面白い映画はまだまだある。訪問看護のアベさん(31歳)、大魔人知らなかったもんな。