人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

Nursery Cryme(怪奇幻想骨董箱)

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○コメントと断片より

(1)病院でまちまちですが、一応「婦」と「師」を使い分けます。ぼくは閉鎖病棟で他の患者は慢性状態でしたから、唯一まともに会話していました。看護師はガタイが良かったですね。看護婦さんは基本的には優しいが、ベテランほど事務的な人と親身になってくれる人に分かれました。
主治医は看護師や作業療法士からの報告を目安にするので、日頃から心身ともに順調な回復ぶりをアピールしました。なにしろ入院から三週間も隔離室だったのです。看護師の性格と仕事ぶりは全員把握しました。同じ頼みごとでも人によって所要時間や処理の精度がぜんぜん違うから。
前回の入院でぼくに求婚してきた女性患者が移棟してきてからは看護スタッフ全員の人気者になりました。すれ違いざまに看護婦に尻を撫でられるのも慣れました。形がいいそうです。
足掛け4ヶ月、満3ヶ月でどうにか退院できました。ぼくは生活保護医療だから入院中は生保給付は1/3になり、入院6ヶ月を過ぎると家賃扶助も打ち切られてしまうのです。1/3の給付金で20万円以上貯金し入居先を確保するには2年以上社会的入院が続きます。ですから短期退院は死活問題でした。尻などいくらでも、です。

(2)これまで入院した三病院ではベルトもT字カミソリもOKでした(ただしカミソリは預け)。耳かきはわからないけど綿棒はOK、粉末洗剤も個人管理OKだけど濃縮液体洗剤は預け(飲む人がまれにいるらしい)。ベルトの没収は監獄だけです。病院によって違うものですね。

(3)まずは補足から。監獄では没収ベルトは釈放されれば返してもらえます。シーツは…三階からロープにして脱走した猛者がいましたが、病棟全体で廃止にはなりませんでした。やはり衛生上必要不可欠ですからね。
ぼくが困った事態になってナース・ステーションで緊急会議まで開かれたのは女性患者が全病棟きってのトラブルメーカーだったのと、ぼくとの組み合わせがストレスの多い職場では楽しい出来事だったのでしょう。退院までぼくが逃げ切れるか、という入院コメディになったわけです。
さすがにすれ違いざま「頑張ってね」と尻をなでるのは看護婦さんたちも行き過ぎではないかと思うのですが、からかっているにせよ善意と親しみあってこそだったので、まあいいか、という感じでした。形がいいって言われてもねえ。