葉桜日記・4月6日(土)曇り~雨



「…出てきたお姉ちゃんがいきなり歯ぐきでさ(笑)」というのはビートたけしの往年の差別的ギャグ(?)だが、確かに女性の口もとのほうが見た目の老化は早いようだ。男より顎が細いから目立つし、表情が豊かだからでもある。ぼくなど療養生活専念だから、通院のないお盆休みと年末年始の二週間は無表情のまま無言で過ごしている。性格が無口なのではなく、生活が無口なのだ。
予報通り午後三時には強い雨になった。だいたい正午に歯科の予約なんてそれまでをもて余す。土曜日の朝だから「ジュエルペット」を見て、コンビニ払いで50円の中古CDを注文し、ついでに保存食の買い物-乾麺、缶詰、レトルト、味噌、納豆、乾燥ワカメ、キムチなど-をしてきた。
マンションを出て桜並木の道を歩くと二百メートルで駅で、歯科はその駅ビルにある。不調時にそなえてブログ記事は書きためてあるが、週末と週明けは手抜きで済ませたい。音楽記事みたいに資料と固有名詞てんこもりの作文は作業療法だから平日にまわす。
今日は葉桜日記にしよう、と携帯で画像を撮る。
ぼくの病気は長い鬱期と短い躁期のサイクルで、どちらも悪化すると読み書きはできない。本来ぼくの病状では長いブログ記事を毎日二本更新するのは無理なのだが、どうでもいいことをただの気晴らしに書き続けて、いわば惰性を習慣化してメンタル面の安定を保っているのだ。作文という安上がりで時と場所を選ばない趣味でよかった。ジョギングだって天候に左右されるのだ。
痛くはなくても口の中でドリルが唸っているのはしんどい。全然関係ないことを考えるに限る。昨夜「金曜ロードショー」で見たお粗末な刑事ドラマを思い出していたら、「ディープ・スロート」という昔の爆笑大ヒット成人映画が思い浮かんでしまった。のどちんこがクリトリスというヒロインがひたすらフェラチオする愉快なバカ映画だ。歯科の治療台でそんな映画を思い出す自分が馬鹿らしい。何だよ、のどちんこがクリトリスって。