人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

通院日記・6月3日(月)

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訪問看護のアベさんはアニメは完結してからまず最終回を見て全編を見るか決める、という人なので、ネタバレを気にせずに話ができてありがたい。ぼくもネタバレうんぬんを気にする人は窮屈だと思う。嫌なら一切周辺情報をシャットアウトすればいい。都合のよい事前情報だけ知りたいというのは虫がよすぎる。

先週アベさんが来た時にはアベさんがこれから読もうと集めている村上春樹について訊かれた。ぼくは20代半ばで関心をなくしているが、とりあえず面白く読める、ただし現代小説だから古典みたいに時代を越えた凄みはない、
「それは作品のせいじゃなくて、同時代の作品を読む読者側の限界みたいなものですけどね」
「なるほど」とアベさん。「小説よりも佐伯さんは詩とジャズですもんね」
「そうでもないですよ。小説やロックやクラシックはリピートしないだけで。アニメなんかは携帯で見られるものを探して寝しなに見てます。昨夜は『涼宮ハルヒの憂鬱』を見ました」

これがアベさんにウケた。というより絶句された。
「いきなり深夜アニメですか!?」
「テレビ放映は見ません。時間があてにならない」
「どうでした?」
「全編見てませんけど、面白いですね」
「佐伯さんは幅広いな。ぼくもあれは好きで、全部見ました」
ここで親切なネタバレすると、「涼宮ハルヒの憂鬱」は全宇宙存亡の鍵を握る高校生女子が、正体を隠した宇宙人と未来人と超能力者の各組織から送りこまれた監視役と、無理矢理子分にした同級生の男子と繰り広げる学園部活コメディ、というのが大まかな設定になる。他に最近携帯で見たアニメでは「魔法少女リリカルなのは」「魔法少女まどか☆マギカ」「ストライクウィッチーズ」などで、アベさんはそれらは見ていなかった。「侵略!イカ娘」(画像上)を薦められた。

全然今日の通院の話にならないのは、午前四時に中途覚醒し、寝直したが七時には起きてしまったので、早朝にメール便で届いたドクターZのCD(画像下)を聴きながら時間潰しに書いてるからだ。この71年のオカルト・ロック、曲といい演奏といい臭い臭い。ロックでピアノとベース、ドラムスの編成はそう珍しくないがここまでショボいとなんだか可愛くなる。

診察では、睡眠障害がやや長いのでやや作用の長い薬に処方が切り替えられた。これで中途覚醒はなくなるだろうか。