人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

最近のコメントより

(1)
健全なミリタリーもので良かったです(ご子息ならば当然か)。ぼくの友人にはミリタリーから入ってナチス物まで行っちゃって、人革シャツ(!)とか人脂石鹸(!)のオークションにまで手を出した野郎がおりました(車が買える値段だったから競り落とせなかったそうですが)。男は変な方面に凝ると歯止めがかからないんですよ。例えば中世の甲冑なんか、重くて動けないそうです(笑)。

(2)
日出処の天子」はぼくも高校時代に連載で読んでいた作品です。当時のLaLaはこれ(通称「処天」)と木原敏江の大作「摩理と新吾」に、不定期連載の大島弓子綿の国星」という強力なラインナップでした。
いわゆる「24年組」の少女マンガ家さんたちについては、トレンド・リーダーは木原敏江さんだった、という萩尾望都さんの証言があります。木原さんの作品は一種のキャラクター・システムで、同一キャラクターが別の物語で再登場する。木原作品のキャラクターを24年組のマンガ家たちもアレンジして使用する(池田理代子も木原作品から転用しています)。
いちばん人気があったキャラクターは、木原敏江がいち早く目をつけた、あのデヴィッド・ボウイをモデルにしたダーヴィドという美形のゲイの青年で、木原作品はもちろん24年組マンガ家全員の作品に流用されています。昭和40年代後半ですから、ゲイの恋愛は社会的認知を得られない、または相手にその気がないので悲恋に終る、という展開になりますが(「日出処の天子」も同様。そこが近年のBL作品と異なる)萩尾証言を知るまで木原敏江の重要性は見過ごしていました。娯楽性の高さに目が行き、構成力やキャラクターの造型で同業者に及ぼした影響力に気づきませんでした。作品的にもなかなか凄い。「日出処の天子」は島田雅彦が世界に通用する日本文学と絶讚しましたが、「摩理と新吾」なんかプルースト張りですからね。

(3)
怖い話ですね。ぼくの場合は退院後亡くなった人はいますが、基本閉鎖病棟なので、退院後に犯罪行為に及んだ話は聞きません(今も入院中だから)。おそらく直接お感じになったように犯罪型=反社会型人格障害が基にあるのでしょうが、これは病気とも性癖ともとれるものです。医療者の落ち度も問われるべきでしょう。あとは、判例ではなく個別の事件として裁かれることが重要ですね。