人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

最近のリコメントより

(リコメント・大島渚のドキュメンタリー作品のテレビ放映に関して)
「忘れられた皇軍」の再放送情報、どうもありがとうございます。普段はテレビを観ないので知りませんでした。未見ですので見逃さないようにします。手元にある数冊の大島渚文献ではいずれも「大島渚の全作品の中でも屈指の傑作」とされていますね。うちには録画機器がないので(パソコンも。DVDプレイヤーしかない)無念ですが、テレビ放映されるならすぐにネット流通されるでしょうし、これを契機にディスク化もされるでしょう(「青春の砦」「ユンボギの日記」とセットで韓国ドキュメンタリー三部作としてまとめられるかもしれません)。
1963年制作ですから50年前の作品になりますが、この作品から10年経った頃でも上野駅前では傷痍軍人の物乞い風景は動物園に行く都度見られましたが、当時少年の私は彼らの大半が軍人年金を支給されない韓国系日本軍人とは知りませんでした。情勢は変れど今なお解決されない問題(大島渚作品はどれもそうですが)を扱っている点だけでも、襟を正して観るつもりでいます。

(コメントより・イギリスの過小評価ロックバンド、クレシダについて)
曲もいいし歌も演奏もいいのに無名バンド、って山ほどいますね。このバンドもいいグループですけど、いかんせん(1)当時は超A級バンドが豊作だった、(2)70年でこの音は微妙に古かった(67~68年ならジャストだった)というところで、メジャーになり損ねたのでしょうか。惜しいです。ちなみにクレシダはセカンド「アサイラム」71の評価が高く、同作収録の『ミュンヘン』'Munich'が名曲とされますが、曲の良さでは同クラスのバンドではグレイシャス、パトゥと並ぶ存在だと思います。

(リコメント・「聖☆おにいさん」に関して)
ジーザスのTシャツの胸に聖句をもじった標語が書いてあるのはこのマンガの定番ギャグですが、「神と私と聖霊と」は聖書では「父と子と聖霊」が正しい表記です。イエスは三位一体を説きましたが、審判でお前は神の子か?と裁判官に問われ「貴方がそう言うならそうだろう」(新改訳による。従来訳の「そうだ」は誤訳)と応えました。これはイエスは生前には決して神の子を自称しなかったこと、イエスの刑死と復活を経て初めて主(神)が三位一体を成就なされたことを示す、というのが標準的解釈になっています。