人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

真夏のローストチキンステーキ

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 昨年のクリスマスには10年ぶりにローストチキンを自作した。オーヴンもグリルもないのでフライパンでホイル焼きにして火を通し、ホイルを外して全体に焦げ目をつけたら出来上がり。チキンはスーパーの水切り袋にしょうゆ、みりん、砂糖、おろし生姜を加えて2日くらい漬けこんでおく。下味の分量は適当でも何とかなる。袋詰めで全体に回るくらいでいい。2日も漬ければほとんど肉に調味料が吸収されている。食べてみて物足りない時には市販の焼き肉のタレをつける手もある。しょうゆを使うのだから和風の照り焼きチキンではないか、と言われてしまえばそれまでだが、では洋風ローストチキンの下味は何かと考えてもしょうゆの照り焼きの方に軍配は上がるのでこれでいい。

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 骨つき腿肉は鶏肉の中では高い部位だがでは一番安い部位はといえばモツでもレバーでも皮でもナンコツやボンジリ、手羽でもない。ムネ肉に尽きる。スーパーの冷凍物なら100gあたり58円未満で、これが値引きになっていたりすると納豆や豆腐などよりさらに安い。ムネ肉450g入り260円のさらに半額、など発見すると1食150gで3回分にして食べても食材費は1食あたり50円以下、チートスやポリンキー以下だなと手を伸ばさずにはいられない。買ってきてすぐに下味に浸して冷蔵庫にぶちこみ、半日ごとにひっくり返して満遍なくタレが染み込むようにする。フォークなり竹串なりで全体に穴を空けておくといい、というがそんな面倒なことはしない。さて2日経過、ちょうど週末でもあり、二切れに分かれた450gを一気に焼いてしまう。2食目、3食目は冷蔵庫に入れておいて食べる時はレンジにかけて食べるのだ。

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 ちなみに3食分を切り分けて、すぐにいただく分は細かく切ってしまうとこうなる。本当はもっと薄切りにしたいが、家庭用包丁では技術的にこれがせいぜいなので仕方ない。フライパンがべとべとしているのは焼き肉のタレではなく、焼いている最中に肉に染み込んでいた下味が染み出したものになる。味つけ自体に蒲焼きと大差はないから山椒をかけて食べてもなお旨そうだ。同じ要領でウナギでも作れるだろうが、100gあたり58円未満の鶏ムネ肉とウナギを同列に並べることはちょっとできない。

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